葛飾北斎のメインコンテンツとメイキング

きたしげです。
浮世絵に隠れたファンタジーを探求するというテーマで活動しています。

葛飾北斎の浮世絵作品「神奈川沖浪裏」について最近勉強しています。
そこで、今日は気づいたことについて書いてみようかなと思います。

神奈川沖浪裏は北斎の波の表現を模索し続けた集大成

勉強して知ったことの1つとして、葛飾北斎は波の表現について数十年かけて波の表現を模索し続けたということでした。

上の記事によると、「神奈川沖浪裏」を完成するに至るまで過去のいろんな作品で波の表現をしてきました。
・賀奈川沖本杢之図(1803年出版)
・おしおくりはとうつうせんのづ(1805年出版)
・冨嶽百景二編 海上の不二


"メインコンテンツが無料になり、メイキングが有料になる"

そのことを受けて、最近のある流れに自分の中で繋がったのですが、それが「メインコンテンツが無料になり、メイキングが有料になる」ということです。

葛飾北斎の場合でいうと、神奈川沖浪裏はそれこそいろんな場所で見かけて、例えば、シカゴ美術館ではデジタルデータがパブリックドメインで公開されています。

一方、葛飾北斎の作品に「北斎漫画」というものがあるのですが、1/31まで広島県立美術館で開催されています。この展示会に神奈川沖浪裏と北斎漫画のある作品(名前を忘れてしまいました。。。)が比較展示されていて面白かったです。

で、何が言いたいかというと、葛飾北斎においてはメインコンテンツとメイキングが以下のような関係になっているなと自分の中で気づきがあったので記事を起こしてみました。
メインコンテンツ:神奈川沖浪裏
メイキング:北斎漫画、賀奈川沖本杢之図(1803年出版)、おしおくりはとうつうせんのづ(1805年出版)、冨嶽百景二編 海上の不二

補足すると、葛飾北斎が生存していた時は、それぞれの作品がメインコンテンツだと思うのですが、時代を経て上記のような関係になっているのではなかなという感想でした。

今日も読んでいただいてありがとうございました。

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