2024 秋華賞 出走登録馬全頭コメント2【教育系競馬予想】
アイウエオ順で失礼します。昨日は1~9番の9頭にコメントしました、今日は10~17番の8頭をコメントしたいと思います。
1、アドマイヤベル
2、キャットファイト
3、クイーンズウォーク
4、クリスマスパレード
5、コガネノソラ
6、ステレンボッシュ
7、セキトバイースト
8、タガノエルピーダ
9、チェルヴィニア
10、チェレスタ
11、チルカーノ
12、ボンドガール
13、ホーエリート
14、ミアネーロ
15、ラヴァンダ
16、ラビットアイ
17、ランスオブクイーン
昨日の記事はこちら。
10、チェレスタ
2000は非常に合っている印象で、ローズSでクラシックを走っていた馬たちとのレベル差をとりあえず測れたのも好材料。ローズSは2着だったが、展開的には恵まれていた。条件戦を勝ち上がってきてトライアルで何とか出走権確保、このレベルの馬は桜花賞馬やオークス馬の離脱がない今年のようなメンバー構成であれば、一気に相手が強化される本番では凡走、が基本的なあり方と言える。速い持ち時計がないのも心配。
11、チルカーノ
前走はまあまあの勝ちっぷりだった。しかしローズSで2勝クラス勝ち馬がほとんど討ち死にしたことを考えると強調材料とは言えない。陣営は前走は状態が本物ではない中で勝ったのが価値がある、とのことだったので、あと0.5秒時計が詰められる、と考えれば枠や展開次第では楽しみがあるのかもしれない。母はジェンティルドンナの勝った秋華賞3着、血統はサンデーサイレンス、キングカメハメハ、ハービンジャーという日本での活躍種牡馬を3代重ねてきた期待感ある配合。
12、ボンドガール
6戦1勝で重賞での2着・3着が4回。善戦止まりの馬になってきた感もあるが、ここ二戦の走りは評価できる。距離不安がささやかれた中で51キロの軽量とは言え出走メンバー中随一の末脚を繰り出したクイーンS。さらに200距離が伸びてどうかと思われつつも同じく鋭い末脚でレコード決着に迫った紫苑S。洋芝と野芝、平坦と坂のコース、と対照的な部分を克服した重賞連続好走からは京都2000での好勝負も十分に期待させる。差し馬の中ではステレンボッシュ・チェルヴィニアの2強がどうしても人気を背負う都合上外目を回る競馬を強いられそうなのに対して、この馬は一か八か、内からピュッとした脚を使えそうなのがセールスポイントだろう。ペースもそこそこ流れそうだし、後は京都の馬場がどの程度前有利かを測ることが大事になる。
13、ホーエリート
前走は内外が違えばミアネーロと逆の順位になっても、と思わなくもないが、さすがにそれは言い過ぎか。
14、ミアネーロ
中森明菜の名曲ミアモーレと同系統の言葉ですよね。「私の憧れ」の意味のスペイン語らしい。中山が得意すぎて京都が微妙だし、春の時点でのオークス上位馬との力の差も大きい。
15、ラヴァンダ
フローラS2着、オークス11着、ローズS7着。厳しいだろう。
16、ラビットアイ
ローズS15着。厳しいだろう。
17、ランスオブクイーン
未勝利を勝ったばかりで臨んだオークスで5着。何と勝ったチェルヴィニアと0.4秒の僅差である。5着なんだから別にえらくないという説と、やはりそこまで惜しい競馬ができるのはえらいという説がある。私はちょっとえらいと思う。何せ一旦は先頭に立ったのだ。14番人気だったこの馬の単勝を持っていた人たちはあの瞬間興奮の絶頂だったのではないか。ハイペースから離れた3番手からの競馬、4角を回ってきたところで前の先行二頭がバテて先頭になったのである。しかしそれもつかの間、後ろから来た馬たちに飲み込まれる形になったが、そこからズルズル後退してしまうのではなく粘りに粘った。残り300くらいの横に並んだクイーンズウォークとの手応えの差は歴然に見えたが、結局そこから差は広がりそうで広がらず、もう一歩で3着かに見えたゴール前で一気に差してきたライトバックに抜かれて惜しくも5着となった。改めて振り返っているとこれはもうオークス3着と言っても過言ではない気がしてきた。
こういう風にG1で好走した馬はその後下級条件でモタモタしたりするものだが(昔、メジロドーベルの世代にエイシンカチータという馬がいてだね…)、次走の1勝クラスをあっさり勝った。これは素晴らしい。外々を回して力の差を見せつける内容だ。タイムもいい。続く2勝クラスでもたついた。神戸新聞杯の週で相当馬場が荒れてきていた中京で、実は意外と内でも頑張れるのにかなり外を回して勝ちきれなかったのであった。それくらいは物ともせずに勝ってほしかったところだが、まあ少しは情状酌量できなくもない。稍重の馬場があまり向かなかったのかもしれないし。
そして今回である。オークス(実質)3着なのである。その後の条件戦も(実質)2連勝なのである。(実質)ばかりを繰り返しているのが心苦しいが、しかしまあ、展開か枠か、何か恵まれる要素があればヒモ穴としてくらいは十分楽しめるのではないか? しぶとさを生かす展開がほしいところ。
血統的にはタリスマニックの産駒で母の母がチェリーコウマン。90年代初頭にウインターSを勝った牝馬だな。毎日杯を勝ったランスオブプラーナの下だったのか。どうりで名前が似ていると思った。