ラッコさんと蜘蛛🕷️

プカプカと眠りの海を航行中。
ピンクの空は、薄桜色に海に溶けていく。

泳ぎ疲れたラッコさん、
小さな洞窟で一休み。

すると、
耳元でささやく声が聞こえてきた。

「何を急いでいるの。」っと。
暗闇に目を凝らすと、小さな蜘蛛が
ユラユラとキレイな糸先に揺れている。

「焦っていたんだよ。」
🕷️「まったり行こうよ。」
「そうだね。」
🕷️「ゆっくり深呼吸するのさ。」
「やってみる。」

ラッコさんは、ゆっくりと深呼吸をした。
スー、ハー。

🕷「五感で感じることも、大切だよ。
だって、美味しいものを楽しく食べたい    じゃない?。」

小さな蜘蛛は、ゆっくり揺れながら
いい風を待っているみたい。

🕷️「何でも、楽しんでみるのさ。
見ている世界が変わるかも。」

ラッコさんは、傍らでウトウトと
眠り始めた。
スー、スー、スー…。