時を生むモノ

少しだけ
互いに求め合う
痛い程の抱擁を
夜空では
大接近した赤い月が
私たちを見ている

唇づけは
あなたの冷たい手で
耳をふさいだまま
頬流れる涙を
私が手で拭けないように

あなたの背中に
寄り添い
体温を共有し
そして
時を待つ
眠りから覚めた
太陽の下に