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ある意識の苦悩ー8

先回は、創造された時の約束(自由に使える心)によって善悪が出来た事を書いてみた。
今回は、もう一つの約束、生まれ変わったら前世の記憶が無くなることについて書いてみたい。

記憶があれば便利なのに。。。

人間は、夫婦を元に、新しい命を与えられてこの世に生まれ出てくる。
これは、一番最初に、夫婦を定めた事からの理(ことわり)である。
一番最初、生み出された時には、母親は、白蛇のだけであった。

この白蛇に、大蛇が入り込んで、亀の働きを元に、女性の生殖機能を与えて、体内で育てて生み降ろす理(ことわり)を定めた。

そしてその女性の生殖機能へ、種を宿しこむ男としての役割は、大龍が入り込んだ魚に、男性の生殖機能を与えて「魚」が行った。

だから、その時生まれた子供は、みな「白蛇」と「魚」の兄弟である。


父親の「魚」は一度目の宿仕込みを終えた後に、姿を隠して、他の者と入れ替わって、「白蛇」への宿仕込みをしている。
だから、2回目の時の父親は、姿の上では違っている。しかし、魂の上には、「魚」が入っての父親である。

言い方を変えると、父親になるためには「ぎ」の働きがなければ、父親としての働きが出来ないのである。

そして、3回目の宿仕込みをおえて、人間が育ったのを確認して、「み」も身を隠した。
そしてまた、せっかく育った子供たちも、全員隠れてしまったのである。

隠れるということは、姿が無くなるということであり、魂になると言えるだろう。

そして、その魂は、他の物に入り、「ぎ」「み」の働きをもらって、夫婦となって、進化の道が始まったのである。

今の人間は、性格や姿の違うものを、雄雌で生殖をさせると、雄雌の遺伝子によって異なった姿かたちの子供が出来る事を知っている。

そして、その子供を親として、次の生殖をして、幾代かを重ねて、姿かたちが変化しないものが出来る事も知っている。

これは、あくまでも形の上での事で、姿を失くした魂は、そのようにして虫の時代、鳥の時代、畜類の時代と経験をして、サルを元に現在の人間の形での経験を積んでいる。

この姿かたちが変化する生まれ変わりを進めている時には、親だった魂は、次には子供の子の魂として生まれ出る事になる。
つまり、子供を産み育てた経験を持って、新しい体で子供として生まれてくるのである。

この時に、先の親の時の記憶があったならばどうだろうか?その前の子供の時の記憶があったならばどうだろうか?

親にいじめられた記憶、子供に苦労された記憶などなど、ずっと持ち続ける事は、とても苦しいものに違いない。

昨日の失敗を引きずりながら、新しい朝を迎えるようなものである。

虫のように、卵を産み付けて育てもしない親子ならばそのような事を考える必要は無いだろう。

しかし、知恵がつき、親が育てなければ、生活できないようになってくると、事は複雑になってしまうのである。
そこで、前生の記憶は無くして、新しい親に白紙から育ててもらう事にした。

つまり、自分の前生は、自分で悟る事となったのである。

ところが、人間はこの悟るという事をせずに、人に聞こうとする。
この聞こうとすることが、人に騙される元となって来たのである。

人間というものは、心で思ったことが体に現れる。
不安に思い、行きたくないと思えば、おなかが痛んだりする事から良く分かるだろう。

本当に悪い所があっても、気持ちで抑えて通る事も出来るのである。

この事から、思い込みでどんな事にでもなるのである。

ただし、それぞれの身体は、親親の遺伝子によってなってきているので、得意不得意が出てきて当然なのである。

ここの差を理解して、今世での生き方を悟り、生きて行く事も学べ悟れと言われている。

前生の記憶がないから、様々な霊の声が聞こえないから堂々と生きて行けるのである。

霊の声などが聞こえる人達からすれば、聞こえない人がどれだけ自由で羨ましく思うだろうか。

という事も言えるだろう。

霊の声などが聞こえるのも、体のつくりからとすれば、それも早く走れる人、走れない人との違いと考える事も出来るだろう。

さて、誰が誰の生まれ変わりでと、前生の記憶を言う人がある。それは人間は生まれ変わって活きているという事の証拠を示しているだけである。
「生まれ変わりなどない」という人に、それはウソだという事を示すために。。。


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