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短歌

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#短歌

【短歌】

春過ぎて三十路半ばに差し掛かり礼儀作法としての負け犬

【短歌】

恋人がいないときよりいるときのほうがさみしいなんておかしい

【短歌】産

きらきらと産毛かがやく春の朝
廻るいのちにふれる慶び

(改元の際に詠んだ歌)

【短歌】瞳

僕だけのアイドルだった瞳ちゃん首が折れても踊りつづける

【短歌】靴

ばかみたい 自分で自分の靴紐を踏んで転んだような失恋

【短歌】無題

めざめたらすべて失くしていたけれど
幸せだったような気がする