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Photo by
h_hariko
小数点以下の感情(0.999…)丙
朝日のオレンジ色が爪にこびりついている。
暮れなずむ景色はわたしの墓標。
UVカットが施されたキミの瞳は何色が見えるの。
キミの骨はカロリーメイト。
100均の極彩色の造花に愛を乗せて贈る。
水膜を破って飛び跳ねる雨。
キミの輪郭線はあの星のように瞬いて揺らいでいるね。
海は川と繋がっていてそれは血管のように枝分かれして鼓動している。
わたしの瞳は空洞でそこに勝手に光が入って反射しているだけ。
キラキラとひかるわたしの細胞は甘い雫を垂らしている。
砕け散ってつぶつぶになって光をたくさん吸収する。
束ねた譜面を破り落とした一音一音が連なって綺麗な音になった。
ただ花束で殴られたいだけ。
点滅する赤がチラチラと脳みその底に溜まっていく。
指さして嗤うことに躊躇のない人人人。
永遠と刹那がパラパラと交互にやってきて目が回る。
牙を剥き出しにしているキミに同属と言われた。
快感を優先して言葉を吐き出した。
シアーな青色を手ですくい上げて一口で呑み込んだ。
伝達ツールに善悪を見出すキミはロマンチック。
グニャグニャと曲がり歪むゼリーになりたい。
甘くてやわらかいものはすぐ溶けてなくなるから信用ならない。
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