見出し画像

温暖化議論で私に起こるフラッシュバック

地球温暖化の話題について考える時に

私には必ずフラッシュバックする
あるシーンがあります。

何か私の中で通ずるところがあるのでしょう。


それは中学生の時の話です。

詳しくは覚えておりませんので記憶の断片だけで書きます。😅

たしか、クラスの数人の男子生徒が学校の花壇を遊び半分に荒らしたというような事件が起こりました。

先生には犯人が分かっていたんだったと思います。

そこで出した当時の担任の先生の提案によってクラスは二分されました。

「クラスの仲間がやったことなので連帯責任として皆で放課後学校を掃除しましょう!」
学校も綺麗になるしと……


中学生は多感な時期です。これに納得できない生徒が出る事も、担任の先生がクラス全体で話し合って決めさせようと考えた意図も今なら理解はできます。



「やった人の責任なのに何故私達が罰を受けないといけないの?やった人達に掃除させないと罰にならないと思います!」

「やった人もこんなオオゴトになって反省していると思うし、第一学校を綺麗にするのはいい事なのになんでそんなに頑なに嫌がるの?みんなでやればいいやん!」

「そういう偽善が嫌い!」



ー授業をひとつ潰してクラスの話し合いが開かれました。ー


クラスは騒然としてお互いの主張は平行線…

そんな中、私の思いは。

どっちでもいいんだけど…それが解決策?でした。

強制されたくない気持ちも分かるし、掃除してみんなで学校を大切に使う意識を持とうというのも分かります。

ただ、こんな事で授業をひとつ潰してまで
クラスメイトの争いを見たくなかった。



議長も中学生でしかも当事者。

まとめられる訳もなく最終的に多数決をする事になりました。しかも挙手制、黙っている生徒もどちら側かにつかないといけません。

ー本当、いいから早く終わって、こんな感情的に言い合う空間耐えられん。ー


結果は掃除する派が少し上回っていました。

しかし迷った私はどちらにも手を挙げられませんでした。

私と同じようにどちらにも手を上げていない生徒が数人いました。


すると問題を起こした人達だけで掃除すべき派のリーダー的存在の生徒が(不思議と誰だったかは覚えておりません)怒りと共に言いました。

「手を挙げていない人はどっちなんですか?考えを言わないでどっちにも手を挙げないのは卑怯だと思います。」

その時の私は自分の意見を人前で言える性格ではありませんでした。しかも『卑怯』と言うワードが心の奥底に刺さりました。真っ直ぐに生きたいと思って来た私が一番言われたくない言葉です。

いつも団体行動が苦手な私は皆でやる側にはつかないと思われたのでしょうか?

連帯責任反対派のリーダーが
「とうちゃんきりんくんはどっちなんですか?!」と名指ししました。
(当時はとうちゃんでもきりんでも、ましてや、二世でもありません)

意見を求められ、モソモソと立ち上がったものの

皆に注目されているという圧が凄すぎました。

長〜い沈黙の後、絞り出すようにやっとの思いで言いました。

「えーと。皆で掃除してもいいかなと思います。」


なんで、そう思うんですか?さっき手を挙げなかったし、皆で話し合っているのに全然参加してなかったじゃないですか!理由を言って下さい!」

完全に私の本音を述べる機会は失われました。
だって、この流れの中『どうでもいいと思っていた』とは言えません。

そこから、なんとチャイムがなるまで一言も発せられず。その間、他の人に話が振られる事もなく、私の返答待ち。

「なんで意見を言わないんですか?連帯責任で掃除する方が正しいと思ってるんですよね。なぜ手を挙げなかったんですか?」

さらに追い詰められます。

連帯責任が正しいとも思っていないので、手を挙げられ無かったのです。


体感で30分はその状態でした。
(実際はそんなはずはありませんが)

結果、チャイムが鳴り時間切れ。先生も少し怒った感じで、分かった掃除しようと思う人だけ放課後に集まって掃除しましょう。


そんな、更に二分する…私は、争いの中に巻き込まれるのが恐ろしくて掃除メンバーにも入らず一人で帰りました。

恐らく今でも思い出すという事は本音を言いたかったのに言えなかった自分が歯がゆかったのだと思います。今、言っちゃいます。


もし今の私だったらこう言えた事でしょう

どっちでもいいんですよそんな事。
先生も先生です連帯責任だとか言うから揉めるんです。罪は罪としてキチンと叱り、『今回の事は良い機会だと思う。学校や皆で使うものを大切にする気持ちをクラス全体で共有したいから先生と一緒に皆で放課後、掃除して学校を綺麗にしないか?頑張っていたらチロルのひとつぐらい皆に奢るぜ』とでも言ってくれれば『セコい〜』とか言って話は和むのに」と。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?