水屋

水屋は水谷とも書き、茶室の台所・勝手で、茶事・茶会の準備を整える場所、お稽古の際に必要な道具を用意する場所です。水屋とは神社にある参詣者が手・口を清める屋根付きの手水鉢の名から使われ、水谷は禅僧では身の不浄(ふじょう)を清め髪や体を洗うこと斎戒沐浴(さいかいもくよく)といい、その浴の字を水と谷に分けて水谷と書きます。どちらも身を清める意味から取られております。亭主から見ると茶室の中で一番大事な部分が水屋であります。使い勝手が悪いと大変苦労するものですが、その状況に応じて道具を整え、常に綺麗な水屋を心がけることです。点前の準備と共に心の準備をしなくてはなりません。

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