半蔀

茶室側を内露地、待合側を外露地といいまして、その中間に仕切りとして立つ
門を中門と言います。中門は屋根のある物とない物があり、屋根のある物は竹葺門・中潜り・梅見門・茅門などがあり、屋根のない物は猿戸・枝折戸・揚簀戸などがあります。半蔀(はじとみ)はこの中の揚簀戸のことで、丸竹で組まれた枠に、割竹で菱目か籠目に編んだ網戸を二本の柱の上に渡した柱に吊り、たけの竿などで押し上げて用いります。力がいるように感じますが亭主は竿で半蔀を支え前に進むだけで門は開きます。客はその姿を見ることで茶事の幕開けと期待が膨らみます。

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