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四畳半 コラム2011

四畳半以上の広間は、六畳・八畳・十畳などから大げさに言えば百畳でも間取りが取れます。小間の茶室は侘び茶の空間とされますが、広間の茶室は侘び茶を中心に使う事が出来ますが、小間に比べて明るく、格式ある雰囲気ですので点前では棚を使い、道具も鮮やかな取合せが好まれます。特に茶のはじまりとなる台子は書院のもので、小間では決して出来ません。広間の良さは風格ある雅な茶ができることです。
四畳半ですと茶が点ちますと客は躙って取りに行きますが、広間ですと立ち上がり取りに行きます。行くときは右足で立ち、右足で縁を越えます。茶碗は右手で取り左手に乗せ、拝見物は亭主が持ち帰るときと同じように道具を取ります。帰りは左足で立ち、回るときには亭主が点前座から帰る足運びと同じ足運びで、正客であれば連客がいる方に背を向けないように回り、次客以下は正客に背を向けないように回り、左足で縁を越えて自席に戻ります。客の位置、茶室の広さにより足運びが微妙にずれる事もありますので基本を生かして臨機応変にしなければなりません。特に大寄せの茶会などは広間が多く、普段の稽古は四畳半を基準としていますので応用が必要となるのです。

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