燈籠

燈籠は寺社の境内にある献燈から取り入れられた物です。その多くは石燈籠で寺院・神社から受け次がれた物、茶人が好みの形に作らせた物などがあり、石で作られた物以外に金燈籠・木燈籠などもあります。夜間の茶会に明かりを取るために用いられたと思われがちですが、燈籠が露地に置かれるのは一つか二つです。夜間に露地の隅々まで照らすことには無理があります。明かりが入った燈籠は足下を照らすことより、景色の一つとして置かれているのです。燈籠は日中でも存在感は十分あります。露地の風情を添える役割を持ち、実用性より観賞性が重視されています。


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