腰掛待合

寄付待合を出て亭主の迎え付けを待つ場所、また中立をして再び席入の案内を待つ場所を腰掛待合、または単に腰掛といいます。正客の座る位置には吹き抜け窓や下地窓があり、詰めの位置には柱に釘を打ち露地箒が掛かっております。腰掛には煙草盆、円座(座る敷物)が置かれており、客は露地の風情を楽しみながら和やかに待つ場所でありますが、亭主がにじり口から姿を見せ、蹲踞を扱っている時、中立に席入の合図となる銅鑼の音が聞こえた時、客は茶事・茶会に対して身を引き締めなければなりません。腰掛待合は気持ちを切り替える場所でもあります。

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