待合

茶事・茶会に招かれた客が待ち合わせる場所であり、まず案内される場所が寄付待合となります。床には客が最初に目にする茶道具となる軸が掛かっております。その時の季節、趣向、亭主の思いの前触れが読み取れます。席には毛氈(もうせん)や緞通(だんつう)更紗(さらさ)などが敷かれ、「気楽に一服でもしながらお待ち下さい。」との意味で煙草盆が置かれています。喉の渇きを少し潤す程度の白湯を頂き、露地入りの案内を心静かに待ちます。また、寄付待合は茶席に限らず、住居の一室、外腰掛けで設けることもあります。

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