立礼

明治のはじめ京都博覧会の開催に伴い、裏千家十一代家元玄々斎居士は海外の人々がお茶に触れる機会をと立礼(点茶盤)を考案されました。道具畳となる点茶盤、机となる喫架、円椅となる椅子から成りたっています。風炉釜を据えて、水指・杓立(柄杓・火箸を立てる道具)・建水・蓋置の皆具一式を用いて点前を致します。点前手続きは畳の上と同じですが。亭主、客ともに円椅に座れる故、正座の出来ない方、馴れない方にも親しみの湧く、新しい時代に相応した点前であります。

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