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1ダース=13個


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本日の記事は「パン屋の1ダース」。

パン屋の1ダース

パン屋の1ダース(パンやの1ダース、 Baker's dozen)とは数量の単位で、13を表す英語表現。この言い回しはイギリスのほうが普及しており、アメリカ合衆国では普遍的とは言い難い。

1ダースと言えば何個でしょうか?そう、13個ですね。

嘘をつきました。普遍的には12個です。森永製菓のダースももちろん12個です。
しかし、パン屋界隈では1ダースと言えば13個なんですよ。
こんな訳の分からない状況を生み出したのは13世紀に原因があります。

13世紀のイギリス

13世紀のイギリスではこんな噂が流れました。「パン屋はスカスカのパンを焼いて売っているのではないか?
こんな評判が出回ったらパン屋にとっては大打撃です。なんせイギリスには主食が多く、スコーンやジャガイモにとって変わられるリスクまでありますから。
ちなみにこの時イギリスのパン屋が消滅していたら日本の食パンはありません。原型がイギリスパンですので。

その噂を聞いた人物がいました。時の国王、ヘンリー3世です。(英国議会を開いた人として有名みたいです)
その状況を危惧した王は、開いたばかりの議会でパンの販売に関する法律を定めます。やっぱり権力者は法律が大好きですね。パンを守ってくれるなんて食大好きな日本人とも分かり合えそうです。
つまり、1ダースあたりのパンの重さを厳しく定めたということです。

それを聞いたパン屋たちはひっくり返りました。
パンはナマモノです。焼き立てパンと時間のたって水分の蒸発したパンでは差が出ます。500gだったパンが450gになることだってあるのです。何も悪くないのにこんなことで罰金を取られてはたまりません!
そこでパン屋は考えました。「12個ではなく13個で1ダースにしよう」
もちろん議会は12個を1ダースとしてカウントしていますから、基準は余裕でセーフです。こうして秩序は保たれましたとさ。

なんで12進法なんてものが

そもそも世界基準が十進法なのになんでこんな1ダースなんてものが生まれてしまったんでしょうか。人間の指は10本なので十進法がスタンダードなんですけどね。

12にあって10にないもの。それは3です。
2・2・3という組み合わせはめちゃくちゃ分解しやすいんですよ。2でも3でも4でも6でも割れるというのは人間にとっては非常に都合が良くて、1グループはこの数が多いんですよ。だから12が広く浸透したんですね。

人間の指が5本じゃなくて6本だったらめちゃくちゃ都合が良かったんですけどね。でも赤ちゃん指の次が「わたし指」とかいう気持ち悪い指になりそうなのでやっぱり5本でいいです。

まとめ

訳の分からない単位が世界にあることがよーくわかりました。
ウニが1壺だったり斧が1挺な日本もまぁまぁやばいと思いますが。



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