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「鬼滅の暗号」

はじめに
 本稿は、「鬼滅の刃」のストーリーやキャラクターなどの設定に係る秘密を、しばしば指摘される「古事記」などとの関連性から解き明かすものではありません。また、ストーリーやキャラクターの性格などに何らかの教訓を見出し、人生論や心理学などの観点から解説するものでもありません。筆者が本稿を書いた動機は、一人でも人の命を救う事に繫がって欲しいという思いにあります。「鬼滅の刃」が密かに伝えるメッセージが、具体的な危機を示す事に気付き、本稿を書かずにはいられませんでした。

 本稿に興味を抱いていただいている皆様に対して、改めて「鬼滅の刃」(作:吾峠呼世晴 / 出版:集英社)について説明する必要は無いのかもの知れません。しかし、この作品が公開(連載)されてきた経緯は、これからお話する内容に深い意味を与える事になりますので、初めに少し説明を加えさせていただきます。「鬼滅の刃」が、『週間少年ジャンプ(出版:集英社)』での連載を開始したのは、2016年の2月になります。この年は、米国で大統領選挙が行われ、ドナルド・トランプ氏が勝利を収めた事が大きな話題となった年でもありました。勿論、今般のコロナウイルスの世界的な流行が始まる以前の年であり、この頃に、近い将来に風邪の原因ウイルスであるコロナによって世界的なパンデミックが発生するであろう事を想像していた人は極めて稀なのではないでしょうか。筆者自身にとっても、インフルエンザでもない風邪のウイルスによる人類の危機など全く予想外の出来事でした。

 2020年になって世界がコロナウイルスのパンデミック状態に陥ると、筆者も職場でのテレワークの実施、外出や外食の自粛などを余儀なくされ、それが長期間継続する事による精神的な抑圧を強く感じる様になっていました。皆様の中でも同様の心境だった方は多いのでは無いでしょうか。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開され、アニメ史に残るような大ヒットとなったのは、そんな頃合いでした。『週刊少年ジャンプ』を愛読していないような年齢層にまで「鬼滅の刃」が認知される様になったのは、この大ヒットの効果によるところも大きかったのではないでしょうか。実は、筆者もその一人であり、「鬼滅の刃」の存在を初めて知ったのは、その頃になります。筆者は既に初老と言えるような年齢に至っていることもあり、漫画・アニメの類に関しては、近年は遠ざかっていたのが正直な所です。ですから、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』も劇場で視聴した訳では無く、2021年にテレビアニメシリーズとして放送されたものを何となく見たのが「鬼滅の刃」の世界に入り込む切っ掛けでした。テレビアニメの放送を見始めた当初は、アニメーションの映像の素晴らしさに惹かれて見ていたのですが、視聴を続けていく内に、「この作品は、表面的には分からない様々なメッセージを視聴者に投げかけているのではないか」という疑念にとらわれ、その頃の抑圧的な精神状態の影響で、些細な事を深く考えてしまう頭の癖がついてしまっていたのか、作品の中に散りばめられた様々な「ワード」や「シーン」の意味を考えていきました。そして、かなりの時間を掛けてそれらを思考・分析していく中で、その感覚的な疑念だったものが「様々なメッセージが暗号として埋め込まれているとしか考えられない」という確信に変わっていきました。では、それがどの様なメッセージかと端的に申し上げますと、「今般のコロナ騒動にも深く関係し、人類の未来にも繫がるメッセージである」と、ここではお伝えしておきます。この視点による考察は、今般のコロナ騒動の割と初期の段階からありましたが、「解釈次第では、どうとでも読める」という域を出ませんでした。本稿は、そうした疑念を晴らす、圧倒的な理由(現在の現実の出来事との考えられないレベルでの一致)を提示していきます。誰が見ても否定し難いものとして納得いただける筈です。

 これは、「鬼滅の刃」の発表時期と「今般のコロナ騒動」の発生時期の時間関係を考えると、とても奇妙です。筆者は、余程の事が無ければ、「予言」の存在は信じません。では、「予言」で無いとすれば、我々は、一体これをどのように論理的(科学的)に解釈すべきなのでしょうか。確率論というのも、一つの科学です。繰り返しになりますが、「鬼滅の刃」の連載開始時期は、2016年です。
 
 筆者は、いわゆる「陰謀論」を論理的(科学的)に追求する事を長年のライフワークにしてきました。筆者が「陰謀論」を追求する切っ掛けとなったのは、米国における911事件です。911事件では、巨大なワールドトレードセンタービルが、粉々になる様に崩壊してしまいました。米国政府の公式見解では、ワールドトレードセンタービルはハイジャックされた航空機の衝突に伴って発生した火災の熱の影響により、ビルの構造体が脆弱化した事を原因として崩壊したとされています。しかし筆者は、あたかも爆裂するが如く崩壊したその様子に強い不自然感を覚え、どの様な科学的な理屈でそれを説明できるのか調べ始めました。その調査の中で、米国内でこの事件の真相の科学的究明に真剣に取り組む団体「Architects & Engineers for 9/11 Truth」の存在を知り、彼らの主張を詳しく知ることで、この事件が実際に「陰謀」である事を確信しました。皆様にも、彼らのウェブサイトを訪れ、詳しく閲覧される事を強くお勧めします。

https://www.youtube.com/watch?v=_nyogTsrsgI

https://www.ae911truth.org/
 
 さて、前置きはこの辺にして、いよいよ「鬼滅の刃」に隠された暗号の具体的な内容に迫っていきたいと思います。かなり長大な記事になってしまいますが、必ずや最後までお楽しみいただける事と思います。なお、本稿を読まれる際には、各テーマに該当する部分の「鬼滅の刃」のコミックを傍らに置かれるか、インターネットなどによる検索を併用して「シーン」を確認される事をお勧めします。
 

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