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【重要】山高ければ谷深し

 皆様、お疲れ様でございます。さて、先般より繰り返しお伝えさせていただいております「虎の子」の件ですが、ここにきていよいよ雲行きが怪しくなってきています。筆者の脳裏に浮かぶのは、「山高ければ谷深し」という相場関係の有名な格言です。つい最近まで、かなりの長期間に渡って日本の株式市場は好調を維持してきましたよね。以下に、ここ40年ほどの日経平均株価の推移のグラフを貼り付けておきます。

日経平均株価推移(「世界経済のネタ帳」さんのサイトより引用)

 90年代初頭のバブル崩壊以降、長い間の低迷に陥っていた日本の株式市場ですが、2013年あたりから回復が始まり、現時点(2023年7月12日時点)では日経平均株価が3万円を超えた水準になっています。しかし、よくよく考えてみると、絶好調の株式とは裏腹に我々庶民の生活は、ますます苦しくなっているのではないでしょうか? また、企業の業績を見ても、この株価を裏付ける程の「絶好調?」な状況なのでしょうか。それを確認する重要な資料の一つとして、「GDP(国内総生産)」という指標がありますよね。以下に、そのデータを貼り付けておきます。

日本のGDPの推移(「㈱マーブル」さんのサイトより引用)

 この「GDP」以外の指標(例:実質GDI)も同じような傾向を示すのですが、株式市場の好調が始まった2013年以降を見てみますと、グラフは殆ど横ばいの様な状態を示しており、ここ10年で3倍にもなった株価と同じような勢いを感じさせるものではありません。勿論、株価は、現在の状況だけでなく、将来の期待(または失望)を織り込んで形成されますので、必ずしも現在が悪いから株価が下がるという訳でも無いのですが、それでは、個別の企業はさておき、日本全体として、株価が10年で三倍になった程の「明るい展望」には何か「具体的なネタ」があったのでしょうか?

 株価への物価の上昇(インフレ)の影響を指摘される方もおられるのですが、直近では物価は大きく上昇し始めているものの、つい最近までは寧ろ長期間の「デフレ」に苦しんできた筈ですよね。また、例えば20%の物価上昇(インフレ)のインパクトは、3倍の株価に繫がるのでしょうか。

 これらの事を踏まえた時に筆者は、90年代の「いつか来た道」を思い浮かべずにはいられません。

「鬼滅の刃」「柱稽古編」「要注意!」「虎の子」







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