20151224

年末になると、お酒をのむ機会も増える。大学時代の友人たちが運営している共同アトリエの飲み会に参加してきた。そこでは、YELLOW DANCERが流れていてその歌い手の話になった。10人くらいの集まりの中で女子は4人。その4人すべてが、いいよねーと話していた。

ちょっと前に、その人のエッセイのようなものを読んだ。その中には雑誌に寄稿した映画のコラムや過去の活動、刺激を受けたもの、短編の物語などが載っていた。本人は文字、身体、音と、様々な媒体を利用し表現をしている。媒体が違っても、表現ができるということは根本となるものは共通しているんだろうなと思う。

様々な表現手段の端々で、本人の灰汁のような、エッセンスのようなものをちりばめる。結果や答えのようなものを押し付けるのではなく、ゲームのように、なにかを提起してくる。しかし答えを明かさず、こちらが側にただ投げ掛けて楽しんでいるような、なにかそうゆう余白のような、隙間のようなものがあるように感じる。私たちは、まんまと彼のゲームにはまってしまい、ついつい目で追ってしまう存在になっているのだろうと思った。

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