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マクロ視点と本質の勝ち(価値)

アメリカという国家の起こりを考えると、日本とは全く異なります。

日本がアメリカに勝てないとかそういうことではなく、我々からすると

異質

であるということを理解する必要があります。

世界中からリスクを取って集まった人たちにより出来上がったエコシステムが多様性の受け入れの源泉というよりも、

我々が考える多様性により国家が成立したということ

です。

そもそもの発端が異なるわけです。

多様性を受け入れるとか受け入れないということではなく、多様性そのものがアメリカという国家の起こりな訳です。以前にも書いたことですが日本人に多様性をアメリカ同様に受け入れることは出来ません。

それは国家の起こりから来ている概念や思想の差であり、日本人がよく言う多様性と言えばなんでありというような屁理屈などではないのです。

また海を制している

アメリカが世界を制するのは海峡毎に軍事覇権を握っているから

に他なりません。

中東にエネルギーを依存する日本人からすると、ホルムズ海峡とインドネシア近海のマラッカ海峡が生命線であり、これを守られているのは完全にアメリカ軍の為すことであります。

世界の貿易がほぼ、アメリカドルで行われるのは、こういった海峡が抑えられていることが原因という側面があるわけです。

従って、沖縄本島であるとか横須賀基地であるとか、そーいった単純な話ではなく、

覇権は握られており、そのことを理解しなければ子供が何か言っているに過ぎない

わけです。もちろん地域や人々の意見を蔑ろにするというわけでは無く、そういった本質を見ないと本来見えてくる解決策に自分で蓋をすることになるのです。

マクロの議論をしなければならないフェーズでミクロの文句を言っても誰も聞かないわけであり、経営判断そのものの、舵を切らないといけない時にコピー機のカウンター料金の話をしても問題解決には繋がらないわけです。


ところで日本という国はそれなりに実際も大きいのですが、なぜか日本人自身は小さいと思っている人が多いです。

イギリスやドイツ、イタリアなどより広いのです。中国、ロシア、アメリカに間に挟まられているのでそのように見えてしまうという傾向はあるかと思います。
これも日本人が勘違いしていることの1つですね。

さて、東アジアの目線でいくと、

韓国と中国の関係性は今後台湾有事よりも注目する必要がある

かもしれません。

2022年8月に28年ぶりに韓国にとっての貿易赤字となり、対中依存からの逆流的現象が起きています。

更に中国企業は買収攻勢を強めることで実質的に韓国経済を支配しつつあります。地政学観点だけでなく、実経済においても、フェーズが変わったと考えて良いと思います。

為替は短期には金利で、長期には国力で決まるわけですが、日本が少子高齢化により国力が低下することは想像に難しくなく、今後は如何に外国人を受け入れるかは観光の側面だけでなく、重要なことはどんなバカでも気付くことですが、国力という意味では人口1位の中国が現在14億2000万人、インドが14億1200万人と拮抗してきており、2050年には中国13億1700万人、インドは16億6800万人と推計されています。今後のインドに注目などではなく、もはや覇権はそちら側に移っていくことを想像しなければなりません。

世界は想像よりも早く変化しています。


領土拡大を目指すランドパワー中国は国土の27%が砂漠で、森林面積は23%、森林面積が66%の日本と比べると、その乾燥度合いがよくわかります。

日本人的視点では国土とは普通豊かであり、芳醇な作物が有りとあらゆるところで育ち、当たり前に四季があると考えますが、世界は決してそうでは無いということを想像する必要があるということを数字は示しています。

他国の気持ちというか、マクロ視点というか全ての人がそのような視点を持てば、今目の前のことだけでなく、ほんの少しずつでも目を見開いて現実を直視してくれることを切に願います。

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