連続短編小説 非日常 7日目

ジャンジャンバリバリ、ジャンジャンバリバリ
いらっしゃいませー、いらっしゃいませー

仕事帰りに気がつけばホールにいた。

久々の1G連。 流して帰ろうかなー

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北海道では実家暮らしだった。結局のところ、公務員になるという目標も挫折した。

それもそうだ、特になりたかったわけではない。彼女を安心させるために受けたようなものだからだ

このままではダメになる

そう思って、上京を決意したのである。

エントリー数は100社に及んだ。

ようやく内定を得た会社

俺はここで頑張るんだ!

期待と希望を胸に入社した。

しかし、待っていた現実は違った

入社初日から、帰宅したのは深夜だった。

営業職ということもあり、ある程度の残業は覚悟の上で入った会社ではあったが予想の斜め上である。

会議が始まるのは21時からというのもざらにあった。 休日出勤は朝飯前、残業してもみなし残業という名の事実上のサービス残業だった。

心身ともに疲弊した。

毎月のように周りが辞めていく環境。

響く社長の罵声。

上司の顔が悪魔に見えた。

限界だった。

とある朝、身体が出社を拒否したのだ。

上司に休むことを伝えると、死んでもいいから出てこいと言うようなことを告げられた。

数日後、会社に退職届を出した。

会社には引き留められたが、無理だった。

その後も何社か転々とするが、どこも似たように感じた。

俺は会社の奴隷になるために上京したのか?

いや、違う。自分の将来を守るために上京した!

しかし、自分には独立するには資金がないし、特に技術や資格があるわけでもない。

何ができるだろう?何もできない?

毎晩のように自問自答する日々が続いた。

パチスロに逃げることもあったが、当然のように負け続けた。

そんなときに、出会ったのがぽんちさんのブログである。

何もかもが新鮮だった。パチスロは期待値で勝てること。

期待値を積めば、設定1の環境でも勝てること。

貪欲に来る日も来る日もぽんちさんのブログを読み漁っていた。

そして、俺は専業になることを決意した。

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ありがとうございました、ありがとうございました

さて、帰るとするか。

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