法が生きている
いつでもよっちゃん
先日、孫の結婚の写真撮影に行く車内での息子と娘の会話で、息子が突然「我が家はちょっと変わっていたよね!」との言葉に、思わずびっくり。「いつも誰かが我が家にこられたり泊まられたり、時には、この人誰と、不思議に思うこともあったよね。でもいやだなあと思うこともなかったよね」と淡々と話をしてくれました。「どうして、そんな事があたり前の様に出来たんだろうね」と、息子はしみじみと話してくれました。
思わず、私は、「おばあちゃんの影響がすごかったと思うよ」と、その当時の事を想い出しながら、話をすすめました。私が五歳の時、養父母に引き取られた事、養父は口数が少なく母に一言も言わず、私を突然つれてこられた事など、養母の驚きは大変なものだったと思います。
そんな事など私は知る由もなく、成長してから養母がその時の話をしてくれました。母は何も言わず、私を受け入れ、育ててくれたのです。又、生母も一緒に暮らすなど、母の心の広さと温かさの中、すごい親の元、大事に育てて頂いた事など、息子達に話をさせて頂き、「人の面倒を見たり、人様の事を心配してあげる事など自然に培われたんだね。だから一番すごいのは養母である、おばあちゃんだよね」との結論。
さらに息子達から、「今迄、色々な事があり、自分にとって、都合の良い事、不都合な事、無理だと思った事など、色々あったけど、今、振り返ってみると、どんな事も自分の人生には、無駄な事などはなく、自分が成長する為の肥料だったんだよね」と、その当時はそう思えなかった事も、今なら納得だねと思いがけない事を聴かせて頂き、思わず、嬉しく、有難い一瞬でした。
七十六年の人生、尊い生命を頂き養父母とのご縁を頂いたからこそ、この様な人生を歩めた事など、今日は私にとっても、最高の一日でした。いのちを繋いで下さった沢山のご先祖さまに心から感謝と共に、我が家にご縁を下さった方々にも感謝をさせて頂きました。