富士山とともに
地球に優しいバンバン
コロナ太りで少しでも運動をと思い、健康管理のため自転車通勤をしている私。片道20分の道のりは、丁度良い運動です。
通勤途中、私のお気に入りスポットがあります。それはある橋の上から眺める絶景です。緩やかに流れる川は、朝日に照らされキラキラと輝き、土手には色とりどりの花や、青々とした植物たちが風に揺れています。そしてその奥には雄大な富士山が高くそびえています。ここから眺める景色は毎日見ていても飽きないほどお気に入りの場所です。
ある日の出来事。仕事で失敗してしまい、めちゃめちゃへこんだ帰り道。「やっちまった…」と肩を落としながらペダルをこぐ私。いつもの橋に差し掛かり、ふと顔を上げると富士山が目に映った。気づくとペダルをこぐ足を止め、静かに富士山を眺めていた。なんだかいつもより大きく感じた富士山。この日は、これまで感じたことのないほどの大きな温かさで優しく、傷心した私の心を包みこんでくれました。「なんだろう?この感覚」、なぜかとても安心したのを覚えています。
翌朝いつも通りの通勤、今日も富士山を眺め、深呼吸。大自然のエネルギーを体の中に取り込みます。そうしていると自分の悩みがなんだかちっぽけに思えてきます。「大丈夫、あなたらしく」そんな風に背中を押してくれている気がして、「今日も1日張り切って、行って参ります。」とあいさつする。あの日以来、富士山と交わすあいさつは日課です。あのとき落ち込んだ私を勇気づけてくれた富士山はどんなときも変わらず、見守ってくれています。そんな富士山のように「大丈夫」と、どんな人も温かく包み込み、出会う人に勇気と希望を与えられる人間でありたい。そう思いながら今日も雄大な富士山とあいさつを交わす。
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