「継承菩薩」invisible
みやび
最近、義父の体調が少し悪くなってきた。それでも変わらぬ日常が流れていく・・・
そんな中でのある日の一幕。
私の息子と甥、義父から見れば孫にあたる二人がちょうど家に遊びに来てくれていた。普段は、特にお祖父ちゃん子というわけでもなく、だからといって邪険にすることもない二人。そんな二人が帰り際、義父と普段はしないような握手をして帰っていった。握手をしながら目には涙を浮かべていたという。残念ながら、私はそこに同席することはできず義母から話を聞かせてもらった。きっとそこには