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体の療養期間と、心を取り戻す期間のタイムラグの話。

これは私の場合であって、
もちろん、個人差があるわけだけれど。

脳腫瘍で療養したとき
頭を切ったので、体はしばらくきつかったけど
見た目は大して入院前と変わらなかった。

おかげでというか、そのせいでなのか
体が元気になるのと裏腹に
魂というか、本来の自分を取り戻すのは
ちょっと時間が必要だった。

元気になって、自由になったんだから
もっと早く―
いわゆる「成功」を手に入れなければと
焦っていた。

本当の思いって何?
自分らしさってどこにある?

そんなことを思うわりに
自分の思いとちがう選択をして
変な展開になったことも。
大切な人を心配させて・・・
その繰り返しだった。

いろんなことが追いつかない。

挙げ句の果てに
「何やってんだろう、私」
と、気づけば自分を責めていた。
今思えば、の話だけれど。

あるとき、コーチの学びの場で
そんなモヤモヤを吐露したところ
ペアを組んでくれたコーチは
うんうん、そうか、と丁寧に聴いてくれたあと

「普通より長くかかっているかどうか、は
時間がたってみないとわからないですからね。
必要な時間なのかもしれないし」

とフィードバックしてくださったのだった。

普段から、自分でもわかっていたつもりなのに。

「みんなちがっていい」
― いつもそう学んできたし、
ご縁のある人たちにも、そう伝えてきたはずだった。

まさか、まさか自分がコーチから
あらためて教えてもらうことになるなんて。

コーチってすごっ。←今さら笑
でも、本当に、
そのコーチがくれたフィードバックは
心強かった。

体調を崩して、復帰を目指している人へ。
けがや傷が治るスピードと
心の回復するスピードに
ずれが生じることもあるだろう。

でも、心配いらない。
だんだん戻る。
あなたに必要な時間をかけて、
あなたに一番いいタイミングがあるから。

「待つ」経験は
近い将来に、きっと宝ものになる。

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