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【西国三十三所巡礼】第二十一番札所 穴太寺

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 穴太寺
 本尊 聖観世音菩薩
 住所 京都府亀岡市曽我部町穴太東ノ辻46

 亀岡からバス。
『もう一つの京都
 霧の都、ーー亀岡。』
(喫煙所を隔てる壁にあった文句)

 たしかに霧の都だよ……バスに乗ろうとウロウロしてたら乗るはずのバスが無惨にも通り過ぎていかれてしまった。いや、俺の頭の中が霧の中だったのであろう。
 地味に時間ができたので亀岡のガイドを見る。湯の花温泉、保津川下り、トロッコ列車に明智光秀ゆかりの城下町めぐり、と目白押しである。またあらためて観光したい。
 嵐山からトロッコには乗りたいといつも思っているのだけれど、なかなか願いが叶わずにいる。
 本当に今後、観光できるのか。次に来るかどうかはわからない
 一期一会(人力車夫が好きな言葉としていいがち。偏見)、なんてことを実感してしまう。自分の残りの人生など考えてしまう。

 穴太口を降りて……ここどこ!? Google MAPを頼りに穴太寺へ。

 庭園はもう少し早ければ紅葉が綺麗だったらしい。ちょうどきたのは夕方すぎだった。まもなく終わりを迎える紅葉と夕暮れ。今日は朝から松尾寺のほうに伺ったり、移動がえらいことになっていた。ホテルをチェックインしたら、すぐ寝てしまうだろう。朝六寺に品川駅だったし。

 もちろんご本尊の前(秘仏の場合が多く見ることは叶わない)で拝むのも大事な時間であるが(というか目的であるが)、この寺にはひとつすごい仏様がいらっしゃる。
 釈迦如来涅槃像である。横になっている釈迦如来には布団がかけられている(この「なで仏」によって病気が平癒されたかたからの贈り物らしい)。参拝者は布団を剥がし、自身の治したい部分をなでるのだ。
 すごい経験である! 頭を丹念に撫でお願いしてしまった。髪の毛…そして脳みそが健康でいられますように……!

 夕暮れの亀岡だ。バスが到着したときには遠くから暗くなりかけていた。夜が追いついてくる前にJRに乗った。

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