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大映4K映画祭が最高すぎたので紹介したい、ためだけの記事(ていうかみんな観て!)。

先月から毎日のように有楽町に通った。と、いうのも角川シネマ有楽町(ビックカメラの上)で開催された『大映4K映画祭』を鑑賞するためである。

なんでまた、という話なのだが、ちょうどどこかでパンフレットを見つけ、「ふ〜ん」とラインナップを見ていたとき、三島由紀夫原作の『剣』に出会ったからであった。パンフレットにある剣道着姿の凛々しい市川雷蔵を観て、「これは面白そうだ、絶対観よう」と決めた。そのカンは当たって、『剣』は滅法面白かった。三回映画館まで行って観た。上映が終わった時は泣いたね、大画面で国分さんに会えないのか、と。ブルーレイも予約した。『剣』だけで記事一本書きたいくらいだ(というかいずれ書く)。
なにはともあれですね、『剣』の主人公・国分さんにハマり、演じる市川雷蔵にハマり、そして何本か観ているうちに往年の美人女優にハマり、そんでもって「こりゃ名匠による有名作品も観てやろう」、となり、ずぶずぶと全作制覇してしまったのであった。プライムビデオのチャンネル「シネマコレクションBy KADOKAWA」でだいたいの作品を観ることはできるのだけれど、やっぱり映画館で観るのがいいよね、ということで足繁く通うことになった。こういうときの自分のコンプリート欲求ときたら!

最高でした。

以下、全28作品のなかの私的おすすめを挙げておく。僕はマジ素人なので怒らないで加減していただきたい。今回の映画祭のおかげで配信でもいろいろ観るようになってしまい、すっかり沼にずぶずぶであるよ。以下、配信があったりなかったりするのですが、ブルーレイもあるし、わりと観やすいと思う。でも、せっかくなので映画館に足を運ばれるのが一番いいんですけどね。東京以外の都市でも今後映画祭は開催されるそうです。(一言感想も後日書くかも)

5位 雁の寺(監督:川島雄三)

文豪・水上勉の同名小説を川島雄三が映画化。禅寺で住職と愛人が繰り広げる禁断の愛欲と、それを見つめる少年層の復讐を描いた衝撃の問題作。主演・若尾文子の実の義兄である名カメラマン村井博が撮影を担当した。

大映4K映画祭ホームぺージより

4位 女は二度生まれる(監督:川島雄三)

無知で無欲、唄や踊りも苦手な芸者・小えん(若尾)は明るさと色気を武器に気ままな生活を送っていた。そんな彼女が見つけた“自分らしい”生き方とは? 大映初となる名匠・川島が軽妙なタッチで描く傑作。

大映4K映画祭ホームぺージより

3位 炎上(監督:市川崑)

文豪・三島由紀夫の「金閣寺」を映画化。吃音症の青年僧が国宝寺院に放火するに至るまでの揺れる感情を入念に描く。ラストの幻想的な炎上シーンは映像美の極地。雷蔵は本作での演技が高く評価され数々の賞に輝いた。

大映4K映画祭ホームぺージより

2位 おとうと(監督:市川崑)

家族の再生と姉弟(岸惠子・川口浩)の魂の交流を描いた日本映画史に燦然と輝く傑作。キネマ旬報ベストテン第1位など各映画賞を独占。「銀残し」と呼ばれる特殊な現像処理を施した淡彩映像は海外でも高く評価された。

大映4K映画祭ホームぺージより


1位 剣(監督:三隈研次)

三島由紀夫の短編小説を雷蔵自ら映画化を希望。生涯の全てを剣道一筋に賭ける青年・國分次郎を唯一無二の存在感で演じる。究極まで“今”を生きるその生き様と死を選ぶほどの純粋さが畏敬の念すら思わせる。

大映4K映画祭ホームぺージよ

(もう少しおすすめをいくつか)

浮草(監督:小津安二郎)

志摩半島の漁村を舞台に、旅回り一座の座長(中村鴈治郎)とその恋人(京マチ子)、劇団員(若尾)、飯屋の母子(杉村春子・川口)など様々な人言が織りなす心の交流と人生の真実を格調高く描いた感動作。巨匠・小津安二郎唯一の大映作品。

大映4K映画祭ホームぺージより

しとやかな獣(監督:川島雄三)

詐欺まがいの手法で荒稼ぎする団地住まいの一家の前に現れた最大の強敵とは? 幸枝(若尾)は男たちを騙し、次々と金を巻き上げていたー。川島×新藤兼人の会話劇と映像美が冴え渡る痛快ブラック・コメディ。

大映4K映画祭ホームぺージより

剣鬼(監督:三隈研次)

眠狂四郎シリーズの柴田錬三郎同名小説を映画化。花造りの名人で健脚、人斬りの名手という個性的なヒーロー・斑平(雷蔵)の数奇な運命を描く。主人公が乗り移ったかのような映画ラストの殺陣シーンは必見。

大映4K映画祭ホームぺージより

……しかし、『羅生門』(黒澤明)『雨月物語』『山椒大夫』(溝口健二)などなど生きてる間に観といたほうがいい的名作でなくこのチョイス(もちろん挙げた作品はすべて名作ですが)。自分の趣味がわかるぜ。俺、川島雄三と市川崑好きすぎん?
他にも、『大菩薩峠』三部作、『座頭市物語』『赤い天使』などなど、ラインナップにハズレなしの神企画であった。またぜひともこんな企画をやってほしい。いまは先ほどの「シネマコレクション」に入り、片っ端から観ているところです。


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