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北木西公民館、2022年の振り返り(5月~9月)

こんにちは。北木西公民館・主事の友野です。このエントリーでは、北木西公民館および北木島金風呂地区の2022年の話題をお届けします。

同内容の記事は、まとめて有料マガジン「かなふろ便り2022年版」(¥390)でも販売しています。内容にほぼ差はないので、マガジンは実質カンパ制みたいな感じです。マガジンの売上は、北木西公民館のWEBサイト(https://kitaginishi-cc.org)の年間運営資金(サーバー代¥5,238・ドメイン代¥2,493・SSL利用料¥990・合計¥8,721)に充てさせていただきます(現在は「運営チャレンジ期間」として、主事が自腹で負担)。

それでは、2022年5月~9月の出来事、見てみましょう!


5月「晴れた日はパラソルの下で」の巻

2021年度もコロナの影響により、地域の納涼祭や北木島全域から参加者を集めて行う合同体育祭など、大きなイベントが中止や規模縮小(体育祭は北木小学校のみで開催)の憂き目に遭いました。

北木西公民館としては、イベント用に確保していた予算が浮いてしまったので、年度末に何か有効活用する手段を探してたどり着いたのが「パラソル購入」でした。(ちなみに発案者は館長)

そして、届いたのがこちら。下の白いテーブルセットは、愛育委員会さんが北木西公民館の倉庫に預けているのをお借りしています。(ちょうど上手いこと、中央にパラソル軸を通す穴も空いています)

年度は2022年に替わり、春の日差しを受けてパラソルにも活躍の機会が巡ってきます。スマホの使い方を教えてほしくて、ふらりと公民館にやってきた近所のおばあちゃん。レクチャーを受けながら、館長・補助員さん・主事とともにコーヒータイムを過ごします。

軸が傾くチルト機能も付いています

利用者の中には、ガスバーナーとパーコレーターを持ち込んでコーヒーを淹れるアウトドア志向の方も。

地域の人や島外ゲストさんの憩いの場として活躍してくれるパラソルなのでした。


5月「グリスロがやってきた Yeah, Yeah, Yeah!!」の巻

島内の移動手段として、北木島に拠点を構えるNPO法人さんが導入したのが、グリーンスローモビリティ(略して「グリスロ」)。要はゴルフ場などで使われている電動カートですが、市からの補助も得て笠岡諸島を中心に運営されています。(画像はヤマハさんからお借りしました)

北木島では、地区内100円・他地区への移動も200円~(島内の65歳以上の方は無料)という料金設定なので、通院や郵便局などへの交通手段として利用する高齢者も多いです。ちなみに事前予約制。他に予約が入っていなければ、観光などで島外から来た人でも使えます。

ただこのグリスロ、2022年春の時点では毎日運行している状態ではありませんでした。特に火曜日・木曜日は、北木島金風呂地区の住民(特に交通弱者)にとって「他地区にある診療所への通院」という移動ニーズがあるにもかかわらず運休という、困ったスケジュールである状態が長く続いていました。

そこで流れを変えるべく立ち上がったのが、この春から北木西町内会長に就任した漁師のOさん。
「ワシが何とかしちゃる!!」
と、兄貴肌なOさんは市役所に掛け合い、北木西町内会名義で地区専用のグリスロを借り受けることに成功します。(短期間の試験レンタルという形。詳しくは笠岡市企画政策課のページにて)


運転を担当するのは、地区内の漁師さんや石屋さんたち。運転資格を得るべく、市役所の方たちによるレクチャーを受けます。

講習には館長も参加(写真右端)
バッテリーの充電方法を教わる


こうして有志たちによって運行されたグリスロは、運行空白地帯となっていた火曜日・木曜日の穴を埋め、地域の交通弱者となっていた高齢者さんたちにありがたがられる存在となったのでした。

狭い路地にも入り、家の前まで送り迎えもできます

と、ここまで書けば「めでたし、めでたし」なのですが、北木西町内会が独自に借り受けたグリスロが移動ニーズの存在を証明した結果、もともとグリスロ運行を手掛けていた島のNPO法人さんが火曜日・木曜日の運行も開始し、町内会が借り受けていたグリスロは市に返却という顛末になりました。

これ以上町内会名義で独自にグリスロを借りることもできなくなり、事業を引っ張った町内会長のOさんとしては、自分たちの出した結果を横取りされたような形になってしまいました。

火曜日・木曜日のグリスロ運行に対しては、北木西地区の住民から2年以上にわたって要望が出されており、長期放置されておきながらニーズが判明するやNPO法人さんが運行を引き継ぐ形となった件については、あちこち駆け回って運行の実現にこぎつけてくれたOさんの苦労を考えると、僕個人としては少し気の毒にも思えます。



上記の記事たちは、北木西公民館と金風呂地区の2022年の話題をまとめた有料マガジン「かなふろ便り2022年版」(¥390・ただいま鋭意執筆中)にも掲載しています。
ほぼカンパ制みたいな扱いですが、マガジンの売上は北木西公民館WEBサイトの年間運営費用(約¥8,000、ただ今はチャレンジ期間として主事が自腹で負担中)に充てさせていただきます。北木西公民館や金風呂地区の活動を面白がってもらえたら幸いです。それでは、また次の記事でお会いしましょう!

(北木西公民館 主事 友野雅典)


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