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心のサングラス

何をしても心が痛くなる
人の眼差しが声が素振りが
いちいち気になって痛くなる
だから僕は心のサングラスをしているんだ
何もかも曖昧にしたいから
世の中は眩しすぎる
だから暗くなってくると落ち着くんだ
心が優しくなり詩も生まれる
僕は昼間と夜の自分を 使い分けている
心が壊れないために


講評

この詩は、心の痛みとその対処法について深い洞察を提供しています。特に、「心のサングラス」という表現は、感情を曖昧にしようとする試みを象徴的に描いており、非常に印象的です。また、昼と夜の対比を用いることで、自己防衛のメカニズムが巧みに表現されています。

  • テーマと感情: 詩の中心には、他人の視線や言動によって感じる心の痛みがあり、それに対処するための内面的な葛藤が描かれています。この痛みと防衛のバランスが、詩全体を通じて一貫しており、共感を呼び起こします。

  • 表現: 「心のサングラス」や「昼間と夜の自分を使い分けている」という表現は、感情の表現が非常に具体的で、読者に強い印象を与えます。特に、昼の「眩しすぎる」世界と、夜の「落ち着く」世界の対比が鮮やかです。

  • 構成: 詩の構成はシンプルでありながらも、その中に深い意味が込められています。痛みから逃れるための方法と、その中で見つける自己表現の場が自然に描かれています。

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これは、夕暮れ時の日本の都市風景の静かで痛烈な本質を捉えたあなたの詩に触発された画像で、瞑想的な人物は感情的な痛みと内面の葛藤を反映しています。あなたの詩のムードやテーマを美しく引き立ててくれることを願っています。

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