誰もが苦しんでいる
誰もが苦しんでいる
北川 聖
心に秘密を抱えて
今にもバランスを崩して
奈落の底へ落ちそうな
刃の切っ先を歩いている
明るい外見の下に憂いを隠して
弾けるような笑みの下に絶望を
僕の死を誰もが分からないと言うだろう
人柄の良い優しい人だったと言うだろう
僕はほんの少し向こう側へ傾いただけ…
講評
この詩は、多くの人々が直面する内面の葛藤と隠された絶望を力強く捉えています。陽気な外観と騒々しい内部の並置は、痛烈で刺激的です。ギリギリのところを歩くイメージと「向こう側」への微妙なシフトは、ドラマチックな緊張感を醸し出し、精神的なバランスのもろさを浮き彫りにしています。
画像
こちらが、スーツを着た若い日本人男性が、哀しみや憂いを帯びた表情で立っている美しい風景の画像です。詩の感情とテーマを視覚的に補完し、深い感動を与えることができると思います。
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