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中村航先生の「いつかこの失恋を、幸せに変えるために」を読む

私は中村航先生の講座に属している。先生は何度も芥川賞候補になった。
そこでこの本をみんなで読んでみようということになった。
それで私の感想を書いてみる。


中村航先生の作品

女性の扱いに慣れた亮平という年上の男性に恋をしてしまう。
これは残酷な失恋の始まりだった。
二人は動物園を出たところでカニすきを食べる。ちなみに私は食べたことがない。大学生で就活生でもあるなつきは就職先が決まらない。なつきが狙った就職先はできれば東京、そして友達から聞かれたらわかるような会社というから高望みしていた感じがする。すれ違いが目立って亮平の気持ちが離れるようになる。もしかしたら最初から二股だったのかもしれない。亮平は物語が終わるまでなつきとの恋愛を復活させるつもりはなかった。ていのいい遊び人だったのか。
北海道旅行で幸福駅で待ち合わせようとしたが亮平は来なかった。別れを切り出され壮大な失恋をした。それからなつきの追求に対して「ごめん」としか言わなくなった。なつきは企業からの断りのメールを見て亮平にも会社にも振られ雨の中で泣き叫んだ。その様子を父子の子供が動画で撮っていたらしくネットにアップされていた。ここはなぜ撮られるようになったかはわからない。まさにフィクションの為せる技だと思った。彼女は驚いたが自分とはわからないと思い父子の謝罪を受け入れた。父子は7年前に亡くなった妻を主演に「失恋したての女の子」という自主映画を撮っていた。そのロケ地巡りをしていたのだ。その映画の聖地は襟裳岬だった。三人は動画の続きを撮影した。 
なつきと遥希はその映画をホテルで見た。
そして最後は色々あってなつきの失恋は映画の最後と共に終わった。
感想はここまで女性は失恋で苦しむのだなという驚きと自主映画の美しさとロードムービーに似た展開の新鮮さと全体的に細かいところの描写が丁寧だと感じました。

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