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ものぐささん向け・スマホで完結!文庫版同人誌の作り方②エディタ・入力方法

『ものぐささん向け・スマホで完結!文庫版同人誌の作り方』第2弾、エディタ・入力方法編です。


 全般的に『使用感の軽さが正義』という姿勢で選んでいることに気づきました。

第1弾・プロット編はこちら↓

エディタ

 note内だけでも様々な方が様々なエディタを紹介されています。

 私もEvernote、Simplenoteなど、様々なエディタを試してみました。

 アプリの仕様が変わったり、使い心地が気に入らなかったりとインストールとアンインストールを繰り返しましたが……。

軽くてサクサク書けるQuickedit

  試行錯誤の末にたどり着いたのが、『Quickedit』。

無料版

有料版

 今調べたところ、Android版しかアプリがないようです……iPhoneの方は3個下の見出しに飛んでください。


 Quickeditはもともとプログラマー向けのエディタです。

 小説や散文を書くことに特化しているわけではありませんが、検索・置換・文字数カウントと、最低限の機能が使えます。
 残念ながら、縦書きには対応していません。

 機能が少ない代わりにとても軽く、保存や検索を楽に行えます。

 至れり尽くせりの機能をお求めの方には向いていないかもしれませんが、私はPC時代からTerapadという軽いエディタを使っていたので、これくらいのシンプルさの方が好きです。

Dropboxとの連携

 Quickeditの大きなオススメポイントは、Dropboxと連携できること。

 原稿をスマホ本体やSDカードにしか保存していなかったら、万一の時にサルベージが難しくなります。
 Dropboxと連携してクラウドに保存できれば、手元で保存するよりもずっと安心ですよね。

①『ストレージマネージャー』をタップする

②右下の+ボタンをタップして、Dropboxを選択する

③指示に従ってログインし、連携する


 保存の際は『名前をつけて保存』をタップし、Dropboxを選択してtxt形式で保存しましょう(難しいことがわからなくても、デフォルトで名前だけつければ問題なし)。

 Dropboxのエディタは大変シンプルなので、ちゃんと文章を書くことには向いていません。

 EvernoteやSimplenoteのエディタ機能も「めちゃくちゃ使いやすい!」とまで言えるものではないので、きちんとしたエディタで文章を打てるのはポイント高いです。

 ストレージマネージャー機能でGoogleドライブとも連携はできますが、互換性がないせいか文書を開くことができませんでした。

有料版は買い切り!410円!

 無料版は頻繁に広告が出て少しストレスを感じますが、有料版に課金すれば広告が表示されなくなります。

 課金額は買い切りで410円と、数日おやつやコーヒーを我慢すれば捻出できる額です。
 何でもサブスクになっている最近のサービスに慣れてしまっていると、大変良心的に感じられます。

 また、時折割引セールも行われるので、そのタイミングを見計らって購入すれはさらに節約できます。

 文字書きさんにはあまり知られていないエディタですが、個人的に強くオススメしたいです。

iPhoneユーザーには縦式

 私は使えないのですが、iPhoneには『縦式』というアプリがあります。

 縦書き可能な上、アプリの機能でPDFの書き出しもできるので、次のページで紹介する予定の段組がとても楽になると聞いています。

定番のGoogleドキュメント

 Googleドキュメントでは、Googleドライブの中に保存されたファイルを読み出して編集できます。

 クラウドに保存できるのはとてもありがたいですが、文字修飾(太字や文字色変更)など同人誌を作る上には使わない機能があって、純粋に文章を書くことだけしたい時にはオーバースペック感があります。

 その代わり複数人でドキュメントを共有できるメリットはとても大きく、第三者に校正をお願いする時や、何人かで感想を言い合いたい時には大変重宝するはずです。

 用途や目的を明確にすれば、Googleドキュメントも充分選択肢に入ります。

 また、文字修飾や見出しの設定を維持して他のアプリに活かすことができるので、私は今この文章をGoogleドキュメントで書いています。

idraftは便利だったんですが……

 idraftは、辞書サイトで知られるgooが提供しているアプリで、文章を書くことに特化しています。

 エディタの文章を独自のクラウドに保存することができる上、アプリ内の機能で辞書を引けて、誤字チェックや表記揺れチェックも行ってくれます。

 また日や月ごとの文字数を自動でカウントしてくれて、目に見える形でのモチベーションの糧になります。

 私もリリース直後に使ってみて、機能としては申し分なかったのですが、「このアプリがおじゃんになったら文章を読み出せなくなってしまう……」と怖くなって、Dropboxに保存されるQuickeditへ戻りました。

 果たして先日、idraftが25年3月限りでサービス終了すると発表されました。
 エディタ難民の方にもこのnoteが届くよう願っています。

フリックとキーボード

 ものぐさな私はソファやベッドで怠惰に書くので、主にフリックを使っています。

 ですが、やっぱり入力速度はキーボードの方が段違いに早いので、ものぐさレベルの低い方にはBluetooth接続のキーボードの使用をオススメします。

 さすがの私も、カフェやコワーキングスペースで集中したい時は、100均で買った横置きのスマホスタンドとキーボードを使います。

 私のキーボードは「とりあえず打てればいいや」という精神で買ったものなので、あまり人に紹介できるものではないのですが、こだわりたい場合はご自身の環境に合わせてご検討ください。

  • 電源(乾電池、充電式、USB電源使用など)

  • 軽さ(持ち運ぶ場合)

  • 折りたためるか(持ち運ぶ際に荷物を減らしたい方は要検討)

  • 打鍵感(テンションの上下に関わる可能性あり)

  • テンキー・タッチパネルの必要性(ご自身のスタイルに合わせて)

比較サイト

https://www.biccamera.com/bc/i/topics/osusume_smartphone_keyboard/index.jsp

IME

 IMEはInput Method Editorの略で、英語以外の文字(日本語、ハングル、簡体字など)を入力するためのシステムです。

 スマホで言うと、Google日本語入力やSimejiやATOKなどが当たります。

 私は無料のGoogle日本語入力を使っていますが、ATOKには課金額に応じた学習能力の高さがあるようです。

 各ストアにある他のIMEも試してみて、気に入ったものをお使いください。


 原稿が書き上がったら、③の段組編で体裁を整えます。

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北川
いただいたチップは心身の栄養維持にさせていただければと存じます。