私をくいとめて
何気なく観た映画
表紙が目に留まった本
ふとした時に大好きな作品に出逢うのは
どうしてなんだろう
映画【私をくいとめて】
何度か見かけたことがあるサムネイルに
今日は心惹かれた
※ネタバレ的表現あるかも、自衛お願いします。
主人公・みつ子の内界を旅する映画だった
終始朗らかで柔和に見えるみつ子だからこそ
感情の昂りが人間で、ホッとするやさしい作品
感情を飲み込むことを頑張るばかりではなくて
溢流するきもちをぎゅうぎゅうに押し固めて
踏み台にできるくらいの図太さや強さが欲しい
この人にだけは分かってほしいという気持ちを
受け取って解ろうとしてくれる人が1人いるだけで
自分らしく生きるための救いになるんだね
みつ子とAの掛け合いもそうだけど
皐月がみつ子を求めたことも。
都会の喧騒の中で1人で暮らしていると
人間がいかに孤独な生き物かを突きつけられる
孤独を実感することで自信を失いそうになって
自分が何なのか分からなくなる
snsで流れてくる装飾された自他の日常は
感情を埋もれさせて単純化する
だけど
愛おしく思う人を素直に見つめることを
辞めずにただただ続けられれば
自分の感情を見失わずに済むような気がする
自分を預け合える人に真っ直ぐに向き合うことは
そのまま自分をまるっと大切にすることだから。
自分らしさを見出して
それをそのまま抱き抱えることが
現代で息をすることで
そのまま「生きる」ということなのだ。
自分の内側に目を向けて本音に耳を傾けることが
そのまま自分を救うことなのだと
教えてくれた作品で
大事に大事に観ていたい作品
素敵な出会いにこころおどった!