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学校に遊び心を05 〜対話バトル〜

1.対話バトルとは?

 現行の学習指導要領では、「主体的・対話的な学び」が重視されています。対話について、深く話していくと、それだけで数冊の本になってしまうので、割愛しますが、僕は、授業の中で「他者対話」を積極的に取り入れてきました。
 最初は、「学級討論」という形で取り入れることが多かったのですが、僕の指導技術や学級経営が未熟だったこともあり、「討論の際、どうしても学級の雰囲気が険悪になってしまう。」という経験が多々ありました。
 そこで、「討論」をゲーム感覚で行うために「対話バトル」という活動を設定しました。ルールは、こんな感じです。

①お題に対して陣営に分かれます。
②発言したら1ポイント(初めての発言は5ポイント)
③質問したら1ポイント
④質問に対して答えられたら2ポイント
⑤反論できたら2ポイント
⑥教科書の資料などを根拠にできたら3ポイント
対話バトルのポイント例

 というように、対話に参加したり、対話の質を高める行動(実態に応じて変更していました)をポイント制にして可視化しました。最後には、一斉投票という形で、どの陣営の意見に納得したかを参加者がそれぞれ1ポイントずつ加算し、合計点を競います。
 この「対話バトル」を通して、望ましい対話の態度やスキルを習得した後に、本格的な討論を行うことで、質の高まりを目指しました。

2.盛り上げるための一工夫

 実際に対話バトルを行う際のジャッジは、教師が行います。最初は、黒板に正の字を書くというアナログ手法で行っていましたが、電子黒板を活用することで、更に活性化しました。使ったのは、もちろんExcelです。

①ポイントを示します。

②集計セルを用意します。

対話バトルの際に、教師がジャッジし、随時ポイントを加算していきます。

③円グラフで表示します。

この円グラフをリアルタイムで表示します。すると、現在、どちらの陣営が優勢なのかが可視化されて、一気に盛り上がります。

3.児童用端末が整備された今なら

 この実践は、児童用端末が整備される前に行ったものですが、現在なら、ジャッジ含め子どもたちに任せて、 Google formsなどを活用することで、集計の手間なく行えます。

その際、「別の回答を送信」可能な状態にしておくことで、リアルタイムで戦況が分かるグラフを表示させることができます。

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