職員室デジタライゼーション Googleフォームと学校評価
1.学校評価アンケート
みなさんの学校でも、学校評価アンケートを実施しているかと思います。今年、教務主任としてこのアンケートのデジタライゼーションを目指しました。これまでのプロセスと合わせて紹介することで、学校現場のデジタライゼーションについて僕がもっているイメージを具体化してみようと思います。よければお付き合いください。
2.デジタライゼーションステップ
(1)アナログ
①質問用紙を保護者、児童に配付する。
②記入したものを回収する。
③手作業で集計、分析する。
正の字を書いて集計…。なんてことは、さすがにもうどこの学校でもやっていないとは思います。
(2)デジタイゼーション
①質問用紙を保護者・児童に配付する。
②記入したものを回収する。
③Excelなどの集計ソフトを使って集計、分析する。
おそらく、タブレット端末整備以前は、この方法こそが「デジタル化」として浸透していたのではないでしょうか。しかし、この方法でも集計ソフトへの入力は「手作業」で行われていますよね。つまり、完全にデジタル化した状態ではありません。
(3)デジタライゼーション
①Formsなどアプリを使って保護者・児童に質問する。
②自動集計。
③傾向を分析する。
Microsoft Forms、Google Formsなどを使うことで、「質問から集計まで」を完全に自動化することが可能になりました。すると、これまで集計にかけていた労力と時間を、分析や対策に回すことで質を高めることができます。
勤務校では、教務主任として学校評価など全校を対象にしたアンケート類をほとんどForms回答に変更することに成功しました。一方で、残念ながらデジタイゼーションの段階でストップしている学校も依然としてあります。デジタライゼーションについては、学校間格差が大きくなってきているように感じます。
3.Google Formsにパスワード設定
さて、学校評価アンケートなどをFormsでアンケートを行う際に、「児童・生徒が勝手に回答したらまずいのではないか」というケースが考えられます。そこで、最後に、Formsにパスワードを設定する方法を紹介しておきます。パスワードを保護者だけに伝えることで、児童・生徒による入力を防ぐことも可能です。