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鬼道AI①

 卑弥呼は、言わずと知れた邪馬台国の女王です。彼女が政治に用いた「鬼道」について、僕なりの考えを整理してみます。

 まず、この時代の最重要案件は、「天候」だと仮定します。稲作が始まり、定住を始めた人々にとって、その年の作物のできは、命に直結します。なので、「天候」を予想し、対策を示すことができる人物は、有能な指導者たり得ます。そこで、卑弥呼は、「天候の変化を機敏に読み取り、予言することで指針を示していた人物である」という仮説を立てます。

では、彼女は、どのようにして、天候の変化を予知していたのでしょう?

猫が顔を洗うと雨が降る。
燕が低く飛ぶと雨が降る。

 なんて言葉を聞いたことはありませんか。動物が、自然の変化を機敏に察知しているから起こる行動と雨が降るという事象を観察し、事例を蓄積した結果生まれた言葉です。

 現代であれば、これらに科学的な解釈を加えることが可能でしょうが、卑弥呼の時代には、不可能です。しかし、卑弥呼は、これらの行動と事象を直感的に結びつけることができたのではないでしょうか。それも恐ろしい精度で。

 僕は、卑弥呼の用いた鬼道とは、全く異なる事象から因果関係を導き出し、適切な対策を判断する力だったと考えています。ある種、統計学的な判断の集大成とも言えるかもしれません。

 さて、この卑弥呼の鬼道。現代ならAIに置き換えることができるのではないでしょうか?しかも、事例はクラウドベースのビッグデータが無限に吐き出してくれるかもしれません。ここら辺のワクワクを言語化してみたいなぁと思っています。


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