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学習ゲーミフィケーション03〜コーポラティブ〜

 「コーポラティブゲーム」という言葉をご存知でしょうか。プレイヤーが競い合うのではなく、協力し合うことで課題を解決していくタイプのゲームです。僕が、このゲームに出会ったのは、前学年で学級崩壊した直後の3年生を担任したときでした。
 4月当初、学習に向き合えない、集中できないクラスだったので、当時の僕は、子ども達の気分転換のために、軽い気持ちで学級レクとしてドッジボールをすることにしました。※学習に向き合えないから、レクという安易な発想は、若気の至りではありますが…。
 いざ、レクを始めてみると、とにかく勝ち負けに固執し、負けたら相手の粗探しをして文句を言う子が多数。中には、エスカレートして手が出そうになるのを必死に止めなければならない子もいるという事態になってしまいました。
 
 この子達、スゴロクですら喧嘩するだろうな…。

 というのが、当時の率直な感想です。もう10年以上も前の話ですが、現在でも「対戦型ゲームで煽られた」という苦情は、なぜか担任に寄せられます。子ども達に限らず、「勝ち負け」は熱狂を生みます。そして、「競争心」というのは、大事なエネルギーになります。
 しかし、小学校の学級経営において「競争」は必要なのかとも考えています。それよりも、協力して何かを課題を解決したり、何かを創り上げたりする経験をしてほしい。そんな思いから、様々な資料をあさり、出会ったのが「コーポラティブゲーム」です。

 ということで、今回から少し、コーポラティブゲームの要素について考えていきたいと思います。

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