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寒冷地でいちじくに挑戦する

お気に入りの果物の木を自宅で育てたいと思ったものの北東北でのいちじく栽培は結構難易度が高そう。

調べてみたところ商業に農家が育てるいちじくの北限は秋田県にかほ市。
なんだお隣県じゃんと思ったが、にかほ市の年間平均気温が13.0度なのに対して家がおっ立ってるこの地の平均気温は10.8度。
にかほ市の最低気温の平均は9.5度にも関わらずしかしこちらは6.8度と年間平均2度以上冷え込むらしいことが判明してしまった。
ちなみに札幌の年間平均気温は9.2度、最低気温の平均が5.7度なのでお隣県秋田より北海道の方が気温は近い。えっ岩手寒すぎ…

いちじくは温暖な地域の果樹であるからして、つまり寒い地域でなんとかしようとするならビニールハウスを使うとか、冬は室内に取り込むとか、そういう工夫をしないと木が寒さで枯死してしまう。
分かってはいたけれどこの地で地植えは厳しい。
庭にいちじくの大木を植えるにはもっと更に南に庭付きの家を買って引っ越すしかない。

そもそも日本でいちじくを生産している県の多くは南だとか西だとかそっちの方で、和歌山愛知兵庫大阪福岡…その辺りが大半を占めるらしい。
北限のいちじくとアピールして商業的に加工用いちじくを積極的に生産しているらしい秋田県は実際全体の0.2%程度しか生産しておらず、フルーツ大国山形福島長野のどこも生産量のランキング上位に食い込んでこない時点でいちじくが温暖な気候に適した果物で寒冷地での栽培が簡単ではないことは疑いようも無いわけだが、悲しいかないちじくは輸送に大変不向きでこんな田舎に住んでいると高値の加工用いちじくが旬の時期に少し並ぶ程度。

完熟を食べたければ産地まで買いに行くか自分で育てるかの二択しかない。

片道1000キロ以上あるんだが?

ならばいざ育てようと思ったらいちじくの品種、なんと
200種類以上あるらしい。
が、人気な品種以外はネットで調べても特性がいまいち分からない。
果樹栽培の指南本もいちじく全品種を深掘りしてはくれないし、そもそも北国で育てる前提では書かれていない。

・冬場は室内に取り込むとしてある程度寒さに強いこと
・熟し始めるのが早いこと
・木が丈夫であること

お迎えするいちじくに求める条件はこんな感じだが、北国でのいちじく栽培の詳しい情報があまり見付けられない以上今年から手探りしていこうと思う。
そもそも寒いせいで芽吹きが他の地域よりだいぶ遅いので早くから熟し始めてくれる品種じゃないと完熟に間に合わず気温が冷え込み加工用になってしまう…折角なら是非完熟を収穫したい。

左からドーフィン、ホワイトゼノア、ロンドボーデックス
思い立ったが吉日と言い訳して三品種をお迎え。
ドーフィンは耐寒性に難ありなのは知っていたのだが最寄りの某ホームセンターにはドーフィンしか扱いが無かった上お値段700円程度だったせいでつい買ってしまった。こんなにクソ寒いのに耐寒性よわよわ品種しか置かないって一体…
他の二本は通販で。
今更のことだがもっと強剪定でも大丈夫だったかもしれない。

取り敢えず目標は枯らさずに育てること。素掘り苗は初心者にはチョット難しいらしいけど頑張って生きてください。お願い。

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