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CMチャンスMVP

今年は大手町で母校関係者と観戦するつもりでいたが元日の地震、2日の羽田空港での事故もあって、気分が冴えず、出かけるのをやめてしまった。テレビ、ラジオ(復路はFM)での応援に。

駒澤1、2区の滑り出し、3区佐藤のオーダーを見て2年連続三冠が決まったなと決めつけてしまった。

2区終盤、原監督の声がけ「(駒澤が)見えてきたよ」が放送されても逆転は難しいと予測は揺るがなかった。

負けてたまるか!大作戦、あっぱれとしか言いようがない。刺客・太田蒼生が見事に心臓部を撃ち抜いた。エース、大将、玉を射止められ最強軍に動揺が走り、劣勢の経験の少ない常勝チームだっただけに立て直しにも苦戦したのか。切り札殺しジョーカー恐るべしだ。

テレビでは藤沢辺りだったか、CMチャンスと予定していたであろうところで構成を変更したように見受けられたところがあった(アナウンサーが一旦、締め、ポーズをつくった)。しかし、太田が佐藤に追いつくまでをCMに行かず見せ続けた。

CM位置をずらすのには勇気がいる、単に見せたいからといって待ったをかけるとCMにいくタイミングがドンドン難しくなる。

追いついたところは見せたけど、ずらしたために抜け出す、差がつくなどがCMと重なってしまう裏目に出ることもよくある、中継所含む固定リポなど進行の変更も容易ではない。

今回は二人の並走、互いに前に出る勝負の応酬、サングラスを外した太田が佐藤を引き離すところ、引き離されても佐藤が意地を見せて少しでも盛り返そうとする様子をCMを捌きながらも見せ切った。

運もあっただろうがテレビ放送にも関心がある身としてはあのCMにいかなかったところ、太田が佐藤に追いついたシーンが今年のもっとも印象的な場面となった。

テレビの音を消してラジオとネット速報と想像力でレースを追いかけていたこともあったがそれはもはや昔話。

我が母校も同じようなタイミングで今年の箱根は事実上終了した。とは言え復路、よく頑張った。

都大路、富士山、上州、箱根とつづいた年末年始、喪失感に覆われている。

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