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水道メーターの身になって考える。

この冬はホントに寒い。
12月、クリスマスもまだだというのにこの冷え込みはない。
日本海側では大雪による車の立ち往生などの障害のニュースもあるようだが、他人事だと思っていないで、身近なところにも注意を払った方がよい。

2ヶ月に1回まわってくる水道料金の請求で、普段五千円から一万円くらいのところが、何十万という額の請求をされたという話を聞いた。
朝の冷え込みにより水道管が凍って破裂、漏水。
それに気づかぬまま水道メーターはまわり続け、次の検針で目玉の飛び出る額の請求をされたのだ。準備や危機意識を怠ると本人の全く知らないところでどんどんと恐ろしいものが積み上がっていってしまうのだ。

そんな経験のある人はもちろんだが、ない人でもそれなりの対策をしていたりするらしい。

「水道メーターの検針をする人」の話によると、水道メーターは玄関先や庭の端などの、屋外にあるものがほとんどなのだが、そのメーターをおさめているボックスの中にタオルや古着などを詰めて凍らないように保温を図っている家がちょくちょくあるらしい。
しかし、その「水道メーターの検針をする人」に言わせると、検針がしにくくなるだけで効果はないんじゃないのかと言うのだ。

その水道メーターの検針をする人」によると、そんなものをメーターボックスに詰め込まれたら検針をする際にジャマになってしょうがない。
ボックスの蓋を開けてから、メーター自体のの蓋を開けるという作業があるらしいのだが、余計なものが詰め込まれているとメーターの蓋を開ける為にその詰めてあるものを一旦出してやらなければならない。
そのまま放り出しておけるのならばまだ良いのだがその「メーターの検針をする人」によると、基本的には現状復帰らしいので、また元のように詰めておかなければならないらしいのだ。

「そこは屋外なんだから雨も降るし、大雨で水が溜まってることさえあるのに、そんなもの詰められたって濡れてグジュグジュになってよけいに冷たいわ!」

「メーターの身になって考えてみたらいいのに!」

「冷たい雨の時に濡れてグジュグジュになった服なんか着とったらよけいに寒くて風邪ひいてまうわ!」

私はその「メーターの身になって考えてみたら」という言葉に衝撃を受けた。
私は他人の身になって考えることさえなかなか難しいと思っているのに、この人は「メーターの身になって考える」などということができてしまうのだ。

自分の目線を「メーター目線」にできるなんて。
もうそれだけでなんて素晴らしい人なのだと恐れ入ってしまった。

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