Q. 買う食品によって期限の表示が「消費期限」だったり「賞味期限」だったりしますが、何が違いますか?
A. 「消費期限」は劣化が早い食品に表示する「安全に食べられる期間」で、「賞味期限」は長持ちする食品に表示する「おいしく食べられる期間」のことです。
「消費期限」は細かく言うと、「品質が保持され、安全性を欠く恐れがない期間」と言えます。
品質の劣化が早い(だいたい5日前後で劣化する)食品に表示され、例として、お弁当、お惣菜、サンドイッチ、調理パン、生鮮お肉、生鮮お魚、生菓子、生めん類などがあります。
これらは、食品に含まれている微生物が爆発的に増殖してしまったり、カビが生えてしまったり、すぐに悪くなってしまう危険性の高いものです。
なので、安全に食べられる期間として短めに設定されているのです。
消費期限の過ぎた食品を食べることは、健康被害につながるため、絶対にやめましょう。
次に、「賞味期限」は「食感、味、風味などが変わらずに、安全性と品質が保持されている期間」と言えます。
数週間、数ヶ月のあいだ長持ちするような食品に表示され、例として、スナック菓子、即席めん、缶詰、調味料、レトルト食品、清涼飲料水、冷凍食品などがあります。
これらは、食品中の微生物が製造工程でしっかり殺菌されていたり、食品中の水分が少ないために微生物が繁殖しにくかったり、冷凍するために劣化が遅かったり、長い間安全に食べられる食品たちです。
私たちが食品を買う時は、消費期限と賞味期限をそこまで注意して区別する必要はなく、どちらも期限内に食べるようにすることが大切です。
また、食品の期限表示は、「決められた保存方法を守って、未開封の状態の期間」です。要冷蔵や要冷凍などの保存方法を守ることは勿論のこと、1度開封してしまった食品は、期限表示に関係なく早めに食べましょう。
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