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#思い出

街かどの亡霊

街かどの亡霊

車を走らせていて見慣れた町並みを通り抜けながら、かつてあの角を曲がったところのアパートによく知った人が住んでいたことを思い出す。

その人は4階建ての建物の3階に住んでいて、何かにつけよく呼びつけられていた私はエレベーターのないそのアパートのコンクリート階段を踏みしめるように昇って訪ねたものだった。

不要品が溜まってしまって処分したいが車がないから手伝ってほしいとか、もう着なくなった洋服や靴がた

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