ずらすことを当たり前に

「一般的」とか「普通」という言葉に合わせる過ごし方をするとストレスを感じることが多い。

私の知る限り一般的な企業はお昼休憩が12:00~13:00になっていることが多い。その時間に合わせてお昼を食べに外に出ると、人が多くて入りたいお店に入れなかったり、待ち時間が発生したりする。
お昼の時間をずらして13:00~14:00とかにすると、比較的どこのお店も空いていて、自分が好きなお店に入りやすく、好きな席に座れることが多い。

私の知る限り多くの企業で業務時間が9:00~18:00で設定されている。
したがって9時前に会社に到着するように家を出ると、通勤・通学ラッシュに巻き込まれる。バスや電車などで通勤すれば人ごみに揉まれることになり、車で通勤すれば渋滞に巻き込まれる。
業務時間を前か後ろにずらすと、ラッシュに巻き込まれずに比較的に快適に通勤することができる。リモートワークが可能ならリモートワークを取り入れることでそもそもの通勤のストレスから解放される。

多くの学校や企業では土日祝日が休みになっている。
私の所属する企業も基本的に土日祝日が休みになっている。買い物、理容室、病院、身体のリフレッシュなど、仕事の日には時間がなくて行きにくいところに行こうと思うと大抵土日や祝日に行くことになる。
だけど、世の中には土日休みの人が多いので、多くの施設で土日の方が人が多く、予約が取りにくかったり、行きにくかったりする。有休を取得すれば平日にどこかに行くことはできるが、有給は取れる回数が限られている。
平日に休みがあるといろんなところに行きやすくなるのなーと思う。

ゴールデンウイークや年末年始は多くの企業が連休となる。
なので多くの人がその時期に旅行に行きたい、という発想になる。みんなが旅行に行くため、有名な観光名所は大抵人が多くて楽しみにくい。渋滞やラッシュに巻き込まれる可能性も高い。
特別なイベントが何もないタイミングで連休を取得して旅行に行けば、少なくともゴールデンウイークや年末年始に行くよりは快適な気はする。

春はみんな桜を見に行くし、夏は海に行くし、秋は紅葉を見にくし、冬はイルミネーションを見に行く。その季節にしか味わえないものを楽しむのは素敵なことだと思うが、その季節のピーク時に有名なスポットに行くのはやはり人ごみや渋滞と戦うことになる。
タイミングがずれるとその季節ならではの楽しみはないかもしれないけれど、人ごみや渋滞からはある程度解放されて時間にも空間にも余裕を持てる。

何にストレスを感じ、何に幸せを感じるかは人それぞれだと思うが、私は個人的に人ごみや渋滞、無駄に何かを待つ時間や他人から急かされる時間にストレスを感じてしまう。時間にも空間にも余裕を持って好きなタイミングで好きに行動できるとストレスなく快適な時間を過ごせる。

そう考えると、私にとって幸福度を上げる最も手っ取り早い方法は、何か行動するときにタイミングを「一般的」なタイミングから「ずらす」ことなんだろうと思う。

日本という国は同調圧力が強いので、組織に属していると「ずらす」ことをするのが難しい場合も少なくない。「一般的」「標準的」という感覚から「ずらす」という行為がもっと当たり前になれば良いなと思う。




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