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貧困はなくしたいけど、格差は広がってもいいよね

貧困の問題は当人にとってかなり深刻な問題だと思うので、国全体で頑張って政策とか色々考えて、貧困層が減っていくように頑張っていくべきだと思っています。ただ、広がり続けている格差の問題を解決する必要があるかというと、別にその必要はないんじゃないかとも思います。

生活していくことすら困難である人たちを救うための施策は必要だけど、最低限の生活が保障されるのであれば、後は頑張った人が頑張った分だけ豊かになり、頑張ってない人はそれほど豊かにはならないような、そういう格差はあっても良いと思う。公平であることは大事だけど、平等である必要はないよね、という感じ。個人的にはそういう世の中が理想かもしれないな、と最近は考えています。

イメージをもう少し具体化すると、国全体でベーシックインカムのような制度を導入しつつ、ほとんどの企業が極端な成果主義を採用するような世界観。ベーシックインカムがある分、必ずしも働かなくても誰もが最低限の生活は保障される世界。そのうえで、働いている人はその分プラスで給料をもらうことができる。ただし、給料は働いた時間分でもらえるのではなく、成果によってもらえる額が極端に変化する、そういう世界観。

なぜそんなことを考えたかというと、仕事をしている中で他人の足を引っ張るようなことをしてくる人が減ってほしいと思ったから。
何の意味があるのか分からない作業を発生させて、他人の仕事の作業効率やモチベーションを下げてくる人は時々存在します。ただ、それはほとんどの場合本人も無自覚だったりします。本人は良かれと思ってやっている作業だったり、自分がやるべき作業だと認識しているつもりですが、結果的に他の人の作業を足止めし、モチベーションも低下させ、大きなマイナス影響を与えてしまっている。本人も無自覚というのが厄介で、それはつまり、私自身も良かれと思ってやったことが気づかぬうちに誰かの足を引っ張っている可能性はあるわけで。

働かないおじさん問題について書かれた記事を時々見かけますが、単に仕事をしないだけならまだましでしょう。本人は頑張って働いているつもりなのに結果として誰かの足を引っ張っている人の方がよっぽど厄介です。

このような他人の足引っ張り問題を解決するには、成果主義を導入して客観的にその人の出した成果で給与にあからさまに反映させるしかないように思いました。少ない時間しか働いていなくても大きな成果を出した人はたくさん稼ぎ、長時間働いた人でも成果が出せなければほとんど稼げないような仕組み。そうなるときっと稼げる人と稼げない人の格差は広がっていく一方だと思うけれど、ベーシックインカムで最低限のお金が保障されているのなら、それはそれで問題ないんじゃないかとも思います。成果を出せないなら働かないという手もあるし、それでも稼ぎたいなら成果が出せるように必死に努力する、あるいは自分が成果を出せるような、自分に向いている分野を探す人が増えるでしょう。自分で成果を出さなければお金がもらえない仕組みになれば、他人の足を引っ張る人も少なくなって平和に仕事ができる人が増えるのではないかなと。

実際のところ、極端な成果主義の仕組みを作るのはかなり難しいかとは思います。出した成果を客観的に数値化して反映させることはかなり難しいし、まだ成果を出すことが難しい社会人になったばかりの若手をどうやってサポートするかといった課題も発生します。そもそもベーシックインカム的な制度がないと成り立たないし、そういう制度を導入したいと思う企業もきっと少ないので実現はしないだろうけど。

他人の足引っ張り問題はきっと永遠に解決しなさそうな課題の一つですが、とりあえずは、自分自身が他人の足を引っ張るような人にならないように気を付けていきたい。

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