貰えるものは貰っておきたい?いや、いらない。それもっと貧しい人にあげてください。

お金に対する価値観がどんどん変わっていく。具体的には、年々、お金に対する執着と興味がなくなっている。
お金をたくさん稼ぎたいという気持ちはある。あって困ることはないし。それは多分、ほとんどの人と同じ感覚。だけど、貰えるものは貰っておこうという感覚は年々なくなっている。

自分が持っているスキルで、会社の中で何かに貢献し、その分だけ給料としてお金を貰う。その時の給料は、成果の大きさに応じて金額が高くなってくれれば嬉しい。そういう気持ちは割と強い。つまりは、自分の実力で稼ぎたい気持ちは強い。
けど、株とかFXとか、いわゆる金融商品を使って自分のお金を増やしたいという気持ちが全く起きない。

身の回りに実際に投資とか資産運用をしている人や、資産運用を広めようとする人たちがいる。資産運用というのは、投資よりもローリスクローリターンで、基本的にお金を預けてプロに任せていれば自動的にお金が増えていくような仕組みのこと。投資信託とかがいい例。私はそういう資産運用をやっている人たちから投資や資産運用の話を聞けば聞くだけ、むしろ投資に対しての興味が薄れていっている。

資産運用をしていれば、そこにお金を預けているだけで、自分は何もしなくても時間が経てば勝手にお金が増えていく。だったらやった方がいいよね?というのが資産運用を広めようとする人の理論。
それは確かに間違ってはいないと思う。使えるお金が増えて困ることはないし、貰えるものは貰っておこう、と考える人にとっては確かに美味しい話だしやった方がいいのかもしれない。

ただ、個人的には、何もせずにお金が増えていく仕組みがあること自体、納得がいかない。
何もせずにお金が増えていく仕組みがあるのだとしたら、どうして世界には貧しい暮らしを強いられる人たちがたくさんいる?
どうしてきれいな水すら飲めずに幼いまま亡くなっていく子供がいる国が存在している?
日本や中国では、どうしてこんなにも格差が広がっている?
何もせずに勝手にお金が増えていく仕組みがあるのなら、どうしてそのお金はまともな生活ができない人たちがまともに暮らすための資金として使われてくれないのだろう。

「お金を預けてるだけで勝手にお金が増えていくのなら、やった方が良くない?絶対やるべき。」
「いや、別にやりたくない。勝手にお金が増える仕組みがあるなら、まともに生活できない人たちが生活できるようになるにそのお金を回してよ」って思う。
お金をたくさん持っている人は資産運用をしてよりお金を増やす。お金がない人は資産運用ができずにずっとお金が増えない。という、今の資本主義社会の仕組みがあまり腑に落ちない。

お金のことや経済のことを知れば知るだけ、今の世の中の経済の仕組みが嫌いになっている気がする。単にお金・経済に対する理解が足りていないだけかも知れないけれど、だとしても今はお金の勉強はしない方が良いのかも知れない。何かの拍子に今の価値観が変わってお金のことがもっと好きになった時、あるいはお金について勉強せざるを得ない時がくれば、その時にもっとお金のことを勉強しようと思う。

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