確認の善悪

何かを確認するときは、細かく丁寧に確認する方がいいのか。
それともテキトーでザルな確認をする方がいいのか。
一般的には細かく丁寧な確認の方が良いとされていると思う。ただ、場合によっては確認はザルの方がありがたい場合もあるんじゃないかとも思う。

例えば、日本には助成金という制度がある。助成金に関してそこまで細かい知識はないけれど、コロナが出始めた頃は中小企業を支援する助成金があったりした。他にも教育に関しての助成金があったりと、とにかくいろいろな種類があるみたい。

助成金は、申請をしてその申請が通りさえすれば誰でも国からお金がもらえる。そのため、助成金を不正に受給しようとする輩も一定数存在しているらしい。そのような不正受給を防ぐためなのかはわからないけれど、助成金を申請するときには色々と書類を作成する必要があり、とにかくめんどくさくて時間がかかる。助成金の種類にもよるだろうけれど、かなりの数の書類を細かく作成しなければいけなかったりする。そして、その作成した書類は助成金センターと呼ばれる場所で専門の職員たちにチェックされる。

この助成金の確認という仕事が、個人的には結構闇深い仕事だなと思っている。不正受給されては困るので、それなりに細かくチェックをしなくてはならない気持ちもわからなくはない。ただ、不正受給をする気などまるでなく、やる気に満ち溢れていて真っ当なことをやり続けている企業や人に対しては、申請のための資料の作成に時間をかけて本業に割ける時間を減らしてしまうのは非常にもったいないと思う。本当に世の中のためになることをしている企業や人に対しては、いちいち細かいことを確認せずにさっさとお金を渡して本業に力を入れてもらった方が良いに決まっています。

つまり、確認というのはザルすぎても悪になることがあるし、逆に細かすぎても悪になることもあるということ。

一般には確認は何事も細かい方が良い印象を持ってしまいがちですが、状況に応じて
・「これでもか」ってくらい細かく確認する
・時間との兼ね合いを考えながらほどほどの確認をする
・未来のことを考えてザルで通してしまう
の3パターンぐらいをケースバイケースで適応していく方が良いのかもしれません。

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