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技能実習あらため育成就労(仮)/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.11.12-23.11.18)

もともと外国人研修制度だったものが外国人技能実習制度にリネームされたわけで、それがまた名前だけ変わるのなら甲斐の無い話、がハタから見る感想。

転職が可能になっちまった日には今いる働き手がすぐ出ていってしまう。というー自分たちが提供している職環境へのーアツい「マイナスの」信頼がある地方各位の思惑はつとに知られるところで。

国の有識者会議が示した案は、職場のハラスメントなど人権侵害を抑止する狙いもある。だが、酪農家らに派遣するベトナム人実習生が所属する監理団体の一つ、オホーツクはまなす農協(紋別)は「これまで実習生からパワハラや賃金未払いなど法に触れる相談を受けたことはない」。
中国、ベトナム、インドネシアから人材を受け入れる紋別国際交流協同組合も「パワハラをする会社や監理団体を指導すればよく、制度変更の必要はないのではないか」と指摘し、人材流出に懸念を示している。

そんな「今のままで良いじゃん」派におもねった案が出てきたのが今週なのですが、有識者会議としての案がそうなるのは多勢に無勢だとしても、自分は反対なんで。という意見がちゃんと記録されているのはちょっと良い話だとは思いました。興味ある方は以下リンクから閲覧可能な全文をどうぞ。

就業期間2年の転籍制限を可能とすること等への意見

個人的にはそもそも制度を廃止するでなく延命を試みること自体、既得権益死守以外の理由が見当たらない。と考えているので、なんとか骨抜きにしたい派の野望よ砕け散れ。と思っています。

■今週の「技能実習とかいうザル制度のおかげで発生している」ニュース

簡単にいうと、入国時に日本語能力の確認プロセスがないから騙されて来日するひとたちを選別できない/それをいいことに彼らを駒として扱う悪人が悪事を働いてからでなければ捕まえられない/誰が得をしているんですか、この制度の温存を願うひとたちじゃないんですか。……ね?

■もちろんね、ちゃんとしている人たちは居て

でもそれ、技能実習制度がなければ。ってことにはならないでしょ。

■今週のニュース。のなかで別格にヒドかった話

メディアが伝えるときの底意を考える、という意味では警察24時アプローチを入管におこなう民放も上掲新聞社と同じだな。と思ったので下記は同じぐらいむかむかしながらクリップしたやつ。

■今週のその他ニュース

■韓国社会が日本の労働力不足=外国人頼み動向を当然のように気にしている、というニュース

■最後に続報を待ちたい話

11月8日の衆議院法務委員会で小泉法務大臣は「在留をすでに許可した家族もいる」と述べましたが、まだ許可が出ていない人の心情に配慮して、途中経過などは明らかにしない考えを示していました

というなか、あえて第1弾として公開したのが「技能実習制度で来日したが難民申請が認められず在留資格を失っていたスリランカ出身の家族」なんですよ。何で?
排斥派が主張する「日本の難民申請制度は甘い」典型の、そもそも技能実習で来日可能だったのに難民申請ってそんなの滞在したいがための作り話に決まってるだろ! ……と言われても反論が面倒な家族だと思うんですけど(このひとたちがタミルだったらまだしも)何でこの家族が第1弾の公表事例になったんだ。という興味は来週に持ち越し。

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