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「フォトグラファーズハイ」は存在する

マラソンとかで長時間走り続けると、辛いことがだんだんと快感に変わってくるアレ。あれの写真バージョンは存在すると思う。

ボクは、ハイパー難病人だ。難病が重なって、更に合併で、色々と面倒な人です。骨がダメになっていく症状もあって、太ももの骨「大腿骨」の「骨頭」が壊死していく難病にもかかっている。それで、杖歩行だったり、多くは車椅子の生活をしている。

そんなボクでも写真を楽しんでいる。

フォトグラファーズハイ

ほぼ歩けてない。でも外の写真撮りたいって欲求は常にある。

それはやっぱりInstagramやFacebookなSNSで撮っている人、観れちゃうからね。正直めちゃくちゃ悔しい。「なんでボクは外で撮れないだ」ってね。幸いパートナーが気を利かせてたまに外に出してくれる。

でも、まじで距離あるけないから、ちょっとだけ。それでもそのちょっとが嬉しかったりする。

普段、ボクは家の中で生活していて、1日で50mあるいたら結構あるいた方だと感じる。そんなボクが、先日、誰の手を借りずに外に飛び出して写真を撮ってきた。

家から700m

普段、生きている中で1日50m歩行の人間が、家から700mほど離れた場所まで歩いてみた。正直、いろいろと悔しい気持ちいっぱいで外に飛び出し歩いた。夜8時ぐらいにね。

辺りは暗く、人は歩いて無くて、街頭がちらほらあるぐらい。杖でゆっくり歩いて、はぁはぁ言いながら、もし人が居たら不審者として余裕で通報される出で立ちだったと思う。

そんなボクが、歩いて、写真を撮ってきた。


ひとえに感想を述べると、感動していた。ボクは感動していた。自分の足で歩いて、写真を、しかも結構遠くの場所のモノを撮影したから。正直撮れるとさえ思っていなかった。そして、撮影できた対象がサクラだったのも感動要因の一つ。サクラは毎年、当たり前のように咲くものだけど、ぼくはその当たり前に出会えるって結構難しかったりする。止まって撮影するってまずこの十数年間したこと無かったからね。

嬉しいね、本当に嬉しい。

ボクはココにきた時点で、メチャクチャ汗だくで、もちろん足も痛くて、普段歩いて無い身だからそれはそれは苦痛だった。

来る途中まではね。

でも、写真撮った瞬間、すーっとその痛みは消えて、すごくたのしくなった 。

「サクラや、サクラ撮ったぞ」と、独り言まで出る始末。

まじで、不審者だったろうけど、通報されなくて良かったと今も思う。

そして、その場所は港で、船もついでに撮ってきた。こっちはサクラほど感動なかったけど、撮影できるってやっぱり良いね。楽しいね。嬉しいね。

「当たり前」じゃないから余計に


普通の人は「撮れて当たり前」なモノだと思う。でも、ボクにとってはそれはかなり難易度のある行為。それが出来たのが嬉しい。しかも、一人で出来たのが嬉しい。進化している。ボクは常に進化している。そう思った。 後日には、嫁氏とほんのちょっとだけ歩いて夜桜デート。僕の足がダメになって、歩いてデートなんて絶対に無かった。それが出来た。しかも、人生初の花見だ。(トップ画像)

すっごい嬉しいね、嬉しくて記事を書いたんだよ。

写真撮るって嬉しいんだよ。

これからも、写真、撮るよ。

嬉しいから。

kiss_a_ten

このnoteはhttps://diary-diary.link/でバズったヤツの転載です

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