初台「車」 ーママと私の波長ー
圧巻、である。
ビルに大きく力強いフォントで「車」。
なんて大胆で潔いのだろう。お気に入りの外観の一つだ。
私は入店してもなかなか存在に気づかれないことが多い。ドアを開けるその瞬間を楽しみたくて、敢えてそっと入っていくから仕方ないし、気づかれないことに 少し歓びを感じるようになった。
今回も例に漏れず。奥さんがテレビに夢中である。
そんな奥さんにアイスコーヒーのガムシロの有無を聞くと、入っていると言うので、
ではがらりと方向転換しクリームソーダをお願いした。
すると奥さんが1.5秒間 複雑な表情になったのを見逃さない。
察するにこう思ったのだろう。
「この子、甘いからアイス珈琲止めたのに、それよりもだいぶ甘い物注文した!?」と。
クリソーは 他の何物にも変えられないトキメキを与えてくれるんだもの 甘くたって飲むときゃ飲む。
三角に折られた紙ナフキンを最初にテーブルに置かれたので、ナフキンとして扱おうと思って自分の近くへ寄せたら、奥さんがあわあわしだした。
このナフキンはコースターとしての役割だったようだ。
私と奥さんとは どうも波長が違うらしい。
先にいらしたおばさまが帰り際にふと
「焼きそば2つとサンド2つ。サンドはハムね」と注文。お持ち帰りできるのか!?
持ち帰りたくなるほど旨いのか。。
次はぜひフードもいただきいものだ。
そして深呼吸してママの心拍数に合わせてみようと思う。
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