見出し画像

イベントレポート:空海月談話室vol.4 国分寺の歴史を紐解く! 「喫茶店/カフェ」を求める文化とは?(5/21開催)

喫茶ソラクラゲの一歩奥の扉、空海月談話室。月に1度、ゲストをお呼びしてお話を伺っています。

5月21日夜にはライターで国分寺を中心に中央線沿線のサブカルチャー、カウンターカルチャーについて調べている近松佐左衛門(ちかまつささえもん)さんをゲストにお呼びして開催しました。

今回お呼びするきっかけになったのは近松さんがパーソナリティを務める「国分寺レイディオ」のシーズン2『カフェから「国分寺」は創られる』に、喫茶ソラクラゲメンバーが出演させていただいたからでした。

https://www.tku.ac.jp/renkei/area-center/kokubunji_radio.html


そしてこの会はその特別編として、録音しながらの開催に。定員の15名を超えて16名の方がご参加くださり、スタッフ・登壇者含めると20名超。比較的顔見知りの方が多かったのですが、はじめましての方も来てくださり、冒頭の概要説明を済ませたのち、自己紹介からスタートしました。

自己紹介ではいつもは「お名前(呼ばれたい名前)」と「なんで来てくださったか」をお聞きしています。ただ今回は少し毛色を変えて、2つ目の質問は「あなたが好きなカフェ」をお聞きしました。

近所のコーヒーが美味しいカフェ…、最近閉店した居心地が良かったカフェ…、など様々な思い出とともに想像が膨らむ時間となりました(できればソラクラゲ以外で、とお伝えしたのですが、ソラクラゲを挙げてくださる方も多く、とても嬉しい気持ちに)

近松さんがお話ししてくださったのは、1976年と2008年が国分寺のカフェ史を語る上で非常に重要だということ。1976年は都心から流れてきたヒッピーたちが、2008年はクルミドコーヒー、カフェスロー、おたカフェが誕生、もしくは移転してきた年。 特に印象的だったのは、その2つの時代でできた喫茶店の違いでした。1976年代は比較的若い世代が自分たちなどのDIYで、2008年はカフェだけではなくイベントなどを開催する「アクティブなサードプレイス」として開かれていたということでした

後半はなぜ、こんなにも国分寺にはカフェが多いのか。その背景を探りました。

近松さんがおっしゃっていた理由の一つは、家賃の安さでした。特に1970年代、国分寺駅南口は改札から通り抜けすることができず、今でこそアクセスが良いように見える老舗喫茶店も、かつては駅から徒歩距離が多少あったとのことだからこそお金がそこまでない若者たちでも、自分たちでDIYしながら借りることができたのではないか、というのが近松さんの仮説でした。

確かに、自分も小さな喫茶店を営む身として、この場所でできているのも家賃の安さも一つ理由にあります。かつての若者たちもそうだったのか…、と少しシンパシーを感じました。

最後にはイベントの雰囲気を持ち帰るお土産として、近松さんがセレクトしたレコードもしくはCDを参加者の方にプレゼントしていただきました。ユニークなプレゼント、近松さんありがとうございました!

〜喫茶ソラクラゲ〜

一杯のコーヒーから、いっぱいの夢を———。中央線・国分寺駅から徒歩7分の喫茶店です。一人ひとりが自由に、創造的に生きる後押しとなるまちに開いた創造拠点を目指して、通常営業のほかにイベント等を実施しています。https://www.instagram.com/kissa_sorakurage/
⚪︎営業時間 
平日:14:00〜22:00(21:30 L.O.)
土日祝日:14:00〜20:00 (19:30 L.O)
⚪︎定休日
月火(祝日の場合は営業)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?